無能と呼ばれた少年の成り上がり　〜外れギフト『憑依』を授かり実家を追放されてしまったが、俺の体に憑依した『古代の最強魔王』が規格外に強すぎて誰にも負けないんだが？〜

　貴族の少年、ディノ＝エル＝ボロスは『憑依』という外れギフトを授かったことで、家族から蔑まれ、挙句の果てには実家を追放されてしまう。

　だがひょんなことから、ディノの体に古代の最強魔王の魂が憑依する。

　全てにおいて規格外な魔王のパワー。
　ディノはその力を使って人助けすることを決意する。

　あらゆる場所でディノは魔王のパワーを存分に使い、素晴らしい活躍をした。
　その噂は広がり、いつの間にかディノは国家の英雄と評されるまでになった。

　そんなディノの人望と活躍に惹かれ、大勢の仲間が彼の元に集まる。
　ディノは仲間たちと共に平和なスローライフを満喫していた。
　
　一方その頃、ディノを追い出した実家は彼の活躍を聞き、無理矢理にでもディノを家に引きずり戻そうと画策する。

　だが家族たちは知らなかった。
　ディノの元に集まった仲間たちは、その気になれば国家くらい簡単に転覆させることができるほど優秀なメンバーだったことを。

　ディノを実家に連れ戻す際、手荒な真似をしてディノを傷つけた家族たちは、気付かぬ間に仲間たちの逆鱗に触れてしまった。

　仲間たちはあらゆる手を使ってディノの実家を滅ぼした。
「あれ、知らないうちに実家が滅亡してるぞ？」
　そんなことはつゆ知らず、ディノは何事もないように幸せに満ちた毎日を送るのだった。

　これは魔王の力を手に入れた少年が、自らの手で幸せを勝ち取っていく物語。