表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2020年東京日記  作者: とみた伊那
2/53

2.緊急事態宣言後の商店街

4月10日のこと。

タクシーに乗って母と病院へ行った。


緊急事態宣言でなるべく外出を控える生活を続け、最近は近所のスーパーと、散歩くらいしかしていなかった。

久しぶりにタクシーの窓から、商店街を見た。


ほとんど変わっていなかった。コロナを恐れて家に閉じこもっていた自分と、まるで違う国にいるみたいだ。

ニュースでは渋谷のスクランブル交差点や浅草の雷門が、「こんなに人が少なくなりました」と報道されているが、それは一流の商店街のこと。住宅地の商店会はほとんどの店が営業していて、人通りも多い。


タクシーの窓から外を見ながら、母に話しかけた。

「自転車屋さんが営業しているよ。クリーニング屋さんも、花屋さんも。不要不急と言えるような、言えないような。仏具屋さん(仏壇やお線香を売っている店)も営業しているけど。不要不急じゃないよね」

それを聞いた母は

「いや、これから仏具屋さんが忙しくなって、不要不急になるかもしれないよ」


4月11日

東京都コロナウィルス感染者 197人

検査数(医療機関の保険適用含まず) 503人

コールセンター相談件数 724人

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ