妹魔王様は夢を見ている
「ちょっと待て貴様私の話を聞かないか」
魔王がそんな事を言っていたが私はお兄ちゃんを今すぐにでも探したかった。
「私はお兄ちゃんを探さないといけないんです付いてこないで」
私がそう言うと魔王は私に何か見せて来た。
「お前の兄はこいつか?」
私はそれを見ると飛びついた。
「お兄ちゃん」
私はそう言いながら魔王に飛びついていた、私が見たのは誰かを探してるお兄ちゃんだっただけどなぜ魔王にお兄ちゃんがわかるのか聞こうとしたとき私は魔王を押し倒していることに気づいた。
「おい、フェイとやら速く私の上から退け」
魔王がそう言うと私はそそくさと魔王の上から退いた
「で、なんで貴方にお兄ちゃんがわかったんですか?」
私が魔王に聞くと魔王が答えた。
「私は前魔王から全ての魔法を教えてもらったんだその中に相手が今望んでいる人や物を映す魔法があるんだ」
「ふーん、で私のお兄ちゃんがわかったんだ」
私がそう聞くと魔王はそうだと答えた。
「それで、私に何のようなの魔王ユキ」
「なんだ、フェイ私の名前を知っていたのか」
そりゃあ魔族なら誰でも知っているでしょと私は思いながら魔王ユキが次に言った言葉に驚愕した。
「簡単な事だフェイお前次の魔王にならないか?」
「何いってのんの貴方頭おかしいんじゃないの」
私が次の魔王になって誰が得をするのかわからないと思いながら魔王ユキは次の話をしていた。
「私は勇者がもうすぐ私を殺す未来を見た、殺されるのなら次の魔王を選んで鍛えてからにしたんだがどうやっても魔王の素質を持つ魔族の未来は見られないんだ、だからこうやって学校の魔族達を見て魔王の素質を持つ者を探していたんだがまさかこんな簡単に見つかるとは思ってなかった」
魔王ユキはそんな事を言っていたが未来を見られるんなら簡単に死なないと思い私は魔王ユキに言った。
「未来が見られるのならそんな簡単に死なないでしょ」
「未来を見られると言ってもごくわずかそれに勇者が使う技とかはわからないし武器もどんな性能をしているかも私は知らない」
魔王ユキは私にそう言ってきた。
「それじゃあ私じゃなくて他の魔族にしたらいいじゃない?」
私が魔王ユキに言うと魔王ユキは首を横に振っていた
「だからそう簡単には魔王の素質を持つ魔族は見つからないしそれに魔王は今まで全員女性だったしかも魔王の魔法を使うには魔王の素質を持つ者じゃないとだめなのだ」
「わかったそれじゃあ私が次の魔王になって得でもするの?」
私が聞くと魔王ユキはそうだなと考えていた
「フェイが魔王になったらお前の兄が喜ぶのではないか?」
「やる」
私は魔王ユキにそう言ったお兄ちゃんが喜ぶのなら私は魔王になる。
「それじゃあ明日からは此処で修行だ」
魔王ユキはそう言うと何処かにワープしていた私はあれも魔王の魔法なのかと見ていた