フェイは名前を呼ばれる
今日も1話だけです。
私は立ち上げると前に流れている、動画に映っている魔王ユキが喋り出した。
「本当なら入学式に顔を出したかったのだが、私が行くと大騒ぎになるので、この動画で君達の入学を祝いたいと思う」
それから魔王ユキの話を聞いていると、私は後ろを見てお兄ちゃんの目が輝いている事に気づいた、お兄ちゃんは昔から魔王ユキに憧れていた、だから急に動画に現れたから喜んでいるのだろう、私は早く終わらないかと思っていた。
「私の話は終わりだ、では君達の入学を嬉しく思うぞ」
魔王ユキの話が終わると動画がぷつりと消えた、それから一瞬沈黙が流れナミル校長が話し始めた。
「これが今日入学する君達に見せたかった物だ、気に入ってくれたか」
ナミル校長が話すと周りから大きな拍手の音が聞こえた、それから全体に広がり私も小さく拍手した。
「ではこれで入学式は終わりだが、この後君達には先輩達と対面してもらい、先輩から授業を教えてもらうように、それではこれからの君達の成長を楽しみにしている」
それからナミル校長の話が終わるとお兄ちゃんや他の保護者が立ち上がり外に出ていってしまった、その後生徒会長と名乗る人が、壇上に上がり話を聞きながら待っていると、上級生らしき人達が体育館へと入ってきた、私はお兄ちゃんの姿を見つけた。
「ナミル校長も言っていたが、君達にはこれから私達が教える授業を受けてもらう、その為に事前に先生方に話しているので、今から先生達が順番に名前を呼ぶので立ち上がって、先輩の所へと行ってほしい」
それから生徒会長の話が終わると、クラスの先生が順番に名前を呼び皆、立ち上がるとそのまま先輩の所へと行ってしまった、どうやら先輩達は名札を着けているようだ、それで皆迷わず先輩の所へと行けるみたいだ、私はお兄ちゃんがいいので願っていると先生から名前を呼ばれ立ち上がり聞いた。
「フェイはクカから教えてもらうように」
先生から聞いた名前はクカお姉ちゃんの名前だった。
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