フェイに友達が出来る
今日も1話だけです。
受付の先生からは好きな席に座っていいと言われたので、私は後ろの席に座って振り向くと、お兄ちゃんが後ろだった、私は嬉しくなってお兄ちゃんの方に小さく手を振ると、お兄ちゃんも小さく手を振り返してくれた。
「あの」
すると私に声をかけてきたのかと思い隣を見ると、私より小さな子が立っていた。
「えっと」
私は声をかけられた事に驚き、確認してみる。
「私に用なの」
するとその子は首を縦に振った、それならその子が話すのを待ってみると。
「私とお友達になってくれませんか」
入学式でいきなりお友達になってくれと言われ、私はどうしようか迷っていると、お兄ちゃんが助けてくれた。
「ちょっといいかな、俺はこの子の兄なんだけど」
少女はお兄ちゃんを見上げていて、お兄ちゃんは少女と目が合うように腰を落とした。
「どうも、私はハミークです」
「俺はユメなんだけど、俺の妹と友達になってくれるの」
「はい、私入学式でお友達を作りたくて、皆に話しかけているのですが、なかなか出来なくて、だからその子に頼んだのです」
「そうか、俺も妹が入学式で友達が出来るのは嬉しいからな、ちょっと待ってくれるかフェイが答えるのを」
お兄ちゃんのおかげで名前がハミークだとわかったのだが、私はこの子の友達になっていいのか迷っているとお兄ちゃんが話しかけてくれた。
「入学式で友達が出来のも、俺は良いと思うぞフェイ」
お兄ちゃんの言葉を聞き、私は決めた。
「私からもお願いします、私とお友達になってください」
私はハミークに握手を求めると、ハミークは握ってくれた、私は入学式で友達が出来た、その後お兄ちゃんは私の後ろの席に戻り、ハミークに聞いた所私とハミークは同じクラスだった、私の隣の席はまだ空いていたので、二人で話をしながら入学式が始まるのを待った。
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