フェイは入学式の準備をする
遅くなってしまい申し訳ありません。
俺の体が揺らされている事に気づき、俺は目を開けるとフェイが俺の体を揺らしていた。
「お兄ちゃんやっと起きたね、もう朝だよ」
フェイが言ったことは正しく窓から朝日が射し込んでいた。
「なんだもう朝なのか、あまり寝た気がしないな」
俺は起き上がり、フェイは笑顔だった。
「ほら今日から私も学校に入学するんだから、早く朝ご飯食べて、学校に行こ」
フェイに引っ張られ、下に降りると母さんが朝ご飯の準備をしていた。
「二人とも早いわね」
「今日が楽しみでね、早く起きちゃった」
フェイは母さんと話し、朝ご飯の準備が終わり三人で席に着くと、朝ご飯を食べ出した。
「今日のフェイの入学式なんだけど、母さん仕事で忙しくて行けないのよ」
「それなら心配ないよ、お兄ちゃんが見てくれてくれるから」
「本当は行きたいんだけどね、ユメちゃんとフェイの事を、見てなさいよ」
「大丈夫だって、入学式なんてすぐに終わるから」
「まあユメが見てるなら、心配ないと思うんだけどね」
三人で入学式の話をしながら食べ終わると、俺は学校の準備をする為に部屋に戻っていた。
「今日の授業はこれぐらいか」
入学式の事は先生に話しているので、午前の授業には出なくていいが、午後の授業には毎年先輩が、入学生に授業を教える事がある。
「まあフェイに当たればいいんだがな」
誰に当たるかわからず、当日に先生から聞くのだ、すると俺の部屋にフェイが入ってきた。
「お兄ちゃん準備出来たよ」
フェイは昨日買ったバッグを持って部屋に入ってきた。
「お兄ちゃん似合うかな」
フェイは昨日買った服も着ていて、俺に聞いてくると、俺は似合ってるぞと答えた。
「そっか、嬉しいな」
フェイは笑顔になり、俺はフェイに近づく。
「俺も準備出来たし、行くかフェイ」
フェイと一緒に部屋を出て下に降りると、母さんも仕事に行く準備をしていた。
「二人とも行ってらっしゃい」
「うん、行ってきます」
フェイが答えながら、家を出て俺達二人は学校に行く道を歩く。
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