フェイと一緒に寝る
「本当はさっきね、お兄ちゃんが居ない間ずっと怖かったんだ、あの人達がこっちに来たらって考えて」
「大丈夫、人間は魔王ユキ様の魔方陣を見ることが出来ないから、こちら側に来ることも無理だ」
「それは、わかってるんだけどね」
フェイは泣きながら答える。
「あいつらが来たとしても、また俺が倒してやるからなフェイ、だからそんな事はもう忘れろ」
「うん、お兄ちゃんが居れば私も平気だよ、だけど今日は一緒に寝てねお兄ちゃん」
フェイが抱き締める力を強くしたので、俺も少し強く抱き締めた。
「わかった、今日は二人一緒に寝るか」
俺が言うと、フェイが笑顔を向けてきた、するとフェイは抱き締めるのを止め、立ち上がった。
「それじゃあお兄ちゃん私、先に上がってるね」
フェイが言い残し風呂から出ていくと、俺だけになってしまった、フェイが着替え終わり、俺もすぐに風呂から上がり、服に着替えた。
「ユメ、さっきは誰が来たの」
俺が部屋に行こうとした時に母さんに話しかけられた。
「クカだよ、母さんが俺達の心配をしてクカに言ったから、クカがさっき来たんだ」
「そうなのね、クカちゃんもいい子よね、あなた達の事を心配して来てくれるなんて」
「まあ昔から一緒に遊んでるからね、俺もクカが居ないと心配になるからね」
「明日お礼言っときなさいね」
「ちゃんと言うよ、じゃあ俺、明日早いし寝るから」
「わかったわ、おやすみ」
「おやすみ母さん」
俺が部屋に入ると、既にフェイがベッドで横になっていた、フェイが俺に気づくと少しスペースを開けて、俺もベッドの中に入る。
「それじゃあ、もう寝るかフェイ」
「うん、お兄ちゃんおやすみ」
俺は電気を消して、フェイに言うとフェイはおやすみと言って目を閉じた。
「おやすみフェイ」
俺はフェイの手を握り、フェイは微笑んだ、俺もすぐに目を閉じ眠った。
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