クカは心配して来る
遅くなってしまい申し訳ありません。
料理を食べ終わり皿洗いをしようとしたが母さんに止められた、そのまま自分の部屋に行こうとした時に家のチャイムが鳴った。
「こんな時間に誰だ」
もう夜は遅くなっていたので、俺は怪しみながらも家のドアを開けた、そこに立っていたのはクカだった。
「あっユー、良かった帰ってきてたんだ、ユーのお母さんがユー達が帰ってこないって、心配して私の家に来たんだけど」
「それなら心配ない、ちょっとフェイと一緒に人間界行ってたんだ」
「そうだったんだ、それで人間界にはいい物あったの」
「それがなドラゴンの卵を売ってくる人がいてよ、フェイが欲しいって言ったから買ったんだ」
「そうなんだ、でもよく人間がドラゴンの卵なんて持ってたよね」
「まあ偶然手に入れたんだろ、それで孵化したらフェイと一緒に面倒を見ることに決まったんだが、クカも一緒にやるか」
「私も一緒に面倒見ていいの」
「まあ明日クカに言うつもりだったんだが、今話してもいいだろ」
「うんユーがいいなら私も面倒見るよ」
クカも一緒に手伝ってくれるなら、俺とフェイの負担は少なくなるし、クカが了承してくれて良かった。
「それじゃあ今日はもう遅いしまた明日学校でねユー」
クカが出ていこうとした時に、俺も一緒に外に出て行った。
「本当にいいの私を送って」
「夜に女の子一人歩かせるのは危険だろ、まさかクカが心配して来てくれるとは、思わなかったよ」
「これぐらい普通だから、それにユーだって私が帰らなかったら心配してくれるでしょ」
「そりゃな、それと明日はフェイの入学式だから俺は、先に行くから」
「そっかもうフェイちゃんも、私達の学校に入学するんだよね」
「早いよな、最近まで俺とクカで面倒見てたのに」
俺とクカはフェイの話をしながら歩いている、するとクカが急に走り出した。
「ここでいいよ、もう少しで着くから」
「そうか、ならまた明日」
「うん、また明日」
クカは家の方まで走り、俺も自分の家に帰った。
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