ユメはフェイの場所を知る
今日は1話だけです。
俺は女性に聞いた場所まで来たが、フェイの姿は見えなかった。
「すみません、ここに俺と同じフードを被った子と大人達は見ませんでしたか」
俺はさっき同様に、歩いていた男性に聞くと。
「フードを被った子は見なかったが、大人達が酒場に行くのは見たぞ」
「それは近くの酒場ですか」
「ああ、そこの酒場だよ」
「ありがとうございます」
俺は礼を言って酒場まで入っていく、酒場に入ると俺はある大人達を見つけた、多分あいつらがフェイを連れ去った大人達だろう、俺は大人達の方に近づくと声が聞こえてきた。
「それにしても、今日はまさかドラゴンの卵と魔族を見つけるとは、いい日だったな」
「それでドラゴンの卵はどれくらい値段で売れたんだ」
「まあ待て、それは明日話すとして、今日は飲もうぜ」
「そうだな」
どうやら本当にこいつらがフェイを連れ去ったようだ、だがここにはフェイの姿はない事に気づき、俺は大人達に話しかけた。
「なあ、あんた達ちょっと聞きたい事があるんだがいいか」
「なんだお前、何が聞きたいんだよ」
「ここでは少し聞かれたくない事で、路地裏で聞いてくれ」
俺が言うと、大人達のリーダーそうな男性が立ち上がった、俺は二人で路地裏に行くと男性が聞いてきた。
「それで何が聞きたいんだ」
「あんたさっき魔族を見つけたって話してたよな」
「その話か、まあさっきまでどうしようか迷ってたんだが、商売人に話したらオークションで売ることになったんだよ、それでその話が聞きたかったのか」
「お前、今なんて言った」
こいつは今フェイを売ったと言ったか。
「お前まさか魔族に同情なんかして、俺に言ってきたのか、嫌だね俺は殺してないんだからさ、別にお前には関係ないだろ」
男性が言った時、俺は男性の胸ぐらに掴みかかっていた、その時俺の被っていたフードが外れてしまった。
「お前魔族だったのか、そう言えばあの魔族が言っていたのは、お前だったのか」
「それでお前フェイをどこに連れていった」
男性は逃げようとしてるが、俺は手に力を入れて死なないように力を入れていた。
「誰が話すか、それにもうオークションは始まってるんだ、止められるわけがない」
「お前に最後の希望を与えたのは失敗だったようだな、ここで話していればよかったのに」
俺は手に力を入れて、男性の首を強く絞めた、そのまま男性は息が出来なくなり、死ぬ直前に俺は手の力を緩めた。
「それで話す気になったか」
「わかった、話すあの魔族は今頃商売人が開催してるオークション会場で、売り物として出されてる筈だ」
「それで場所はどこだ」
「このまままっすぐ行けば大きな屋敷があるはず、そこで開催してるはず」
「最初から話していればよかったんだ」
俺は男性を投げ捨て、言われたオークション会場まで行く。
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