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フェイ達は市場を見る

今日も1話だけです。


俺とフェイは手を握りながら市場を歩いていた。


「へー人間達も私達と一緒で、色々な物を売ってるんだね」


「そうみたいだな」


市場を歩いていると俺はある物を見つけて歩きを止めた。


「お兄ちゃんいい物売ってる店でも見つけたの」


フェイが覗いてくるとそこは生物の卵を売る店だった。


「あんた達ここでは見ない顔だね、旅人さんかい」


俺達はフードを被っているので、そう思われたのか女性が声をかけてきた。


「まあそんなところです、ここでは何を売っているんですか」


「私が売っているのは、卵なんだけどねあんた達は好きな生物はいるかい」


「いや俺達はあまり」


「そうなのかい、それならあんた達にいい物を売ってあげるよ」


すると女性は後ろから紫色の卵を出してきた。


「これはねドラゴンの卵でね、あんた達買ってみないかい」


「ドラゴンの卵ですか」


俺は少し怪しんだがまさかこんな所にドラゴンの卵を売る店があるとは。


「本当ならドラゴンの卵なんて貴重だから、手放したくはないんだが、皆に勧めても買ってくれなくてねあんた達はどうだい」


そりゃ普通の人間がドラゴンの卵なんて買わないだろ、育てるだけでも大変なのに。


「お兄ちゃん買おうよ」


そんな事を考えているとフェイが興奮していた。


「落ち着けフェイ、ドラゴンなんて買ったら大変だぞ」


「産まれたら私がお世話するし、それにお兄ちゃん今日は私の欲しい物、買ってくれるって言ったじゃん」


「確かに言ったが、ドラゴンか」


フェイがここまで言うから買ってやりたいが、母さんになんて言われるか。


「妹さんは買って欲しいみたいだがどうする」


女性はドラゴンの卵を俺に見せてきたまま引っ込めようとしなかった。


「わかったフェイが世話をするって言うなら買ってやる」


「うんちゃんとお世話するよお兄ちゃん」


フェイは嘘は吐かないだろうし、まあフェイの欲しい物を買う約束だからな。


「それじゃあその卵買います、幾らですか」


「そうだね皆手を出さないから1500かな」


そんなに安く買えるのかお得だな。


「それじゃあこれで」


俺は財布からお金を出し女性に手渡した。


「ちょうどだね、それじゃあはい」


女性は俺にドラゴンの卵を渡してきて、俺は受け取るとフェイに渡した。


「あんた達ドラゴンが産まれたら、どうやって育てたらいいか知ってる」


「一応知ってはいます」


「なら言わなくてもいいか、それじゃあちゃんと育ててやってくれ」


「はいそれじゃあ」


俺はそのままフェイと歩き出した、帰ったら母さんになんて言おうか。

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