フェイ達はお昼にする
今日も1話だけです。
「お兄ちゃん買ってきたよー」
俺が外で待っているとフェイはピンク色のバッグを持っていた、どうやら袋には入れて貰わずそのまま持って帰るようだ。
「それで次はどこに行くの」
「次はフェイの服選びだな、バッグと一緒に買ってこいって母さんが言ってたからな」
「そっか次は服か、私別に欲しくないのにな」
「フェイも明日からは学校に入るんだから、最近の子が着ている服とか気にならないのか」
「そんなの気にした事ないからね、それよりそれが終わったらお昼にしよう」
フェイに言われ時間を見てみると、もうすぐお昼時だった、まあ母さんから渡されたお金は残りそうだしご飯代に使っても怒らないだろ。
「そうだな、まだ時間もあるし終わったらお昼食べてぶらぶらするか」
「それじゃあ行こお兄ちゃん」
フェイに手を握られ、そのまま服が売っている店まで走らされた、店に着くとフェイと同年代位の魔族の女の子達が服を見ていた。
「お兄ちゃんさっきみたいにまた選んでくれない」
フェイはまた俺に選ばせようとしたが今回は断った。
「男の俺が服を選んでも意味がないだろ、バッグはまだわかるが、服はフェイ自身が選ぶんだ」
「私は別に服なんてなんでもいいのに、なら私これでいい」
フェイはすぐに選び終わったようだ、フェイが選んだ服はピンクを基調とした、今の子が気に入りそうな服だった。
「それなら他の子と話す時でも変じゃないな」
「それならお会計してくるから、お金貸して」
俺は服の値段を見て、お釣りが残りそうなのでこれでお昼を食べようと考えていた、フェイがお会計をしている間に俺は男性用のコーナーに行き服を見ていた。
「最近は俺も服は買わないからな、そろそろ新しいのにした方がいいか」
俺が今着ている服も昔に買ったものなので、学校に行って男子達を見ると、皆は新しい服を着たりしていた。
「まあ今日はフェイの物を買う予定だから俺のは別に今度でもいいか」
俺は少し見て、外に出ると既にフェイが待っていた。
「あっお兄ちゃんどこ行ってたの探したんだよ」
「悪い少し服を見ていた、それよりお金余ったみたいだからこれでお昼にしよう」
「それならあの店にしようよ」
フェイが指差した方向を見ると、服屋からそんなに離れていない所だった。
「ここはカフェか」
「ここならお昼でもいいのが食べれるからね」
フェイがドアを開けると、すぐに俺達は店員から席に案内された、席に座りメニューを見ると俺はすぐに決まった。
「フェイは決まったか」
「私はこのカツサンドにしようかな」
「俺はシチューだな」
二人とも決まったので店員を呼び、注文を済ませると俺達は料理を待っていた。
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