第二部魔王の兄過去へ
今日から二部の始まりです。
俺が目を覚ますとそこは野原だった。
「ユー、またここに居たんだね」
俺の後ろから声がして振り返るとそこにはクカが立っていた。
「なんだか不思議な夢を見てたんだよ、俺とクカが大人になってクカが敵になってたんだ」
「ユーがそんな夢を見るなんて珍しいね今度見たら聞かせてよ、それよりもユーのお母さんが呼んでたよ」
「そうなのか、じゃあ急がないとな」
俺は野原から走り出して自分の家まで帰った、クカは俺に知らせてくれた後、一緒に帰ろうか誘ったが断られた、家に着くと母さんの所に行く途中に妹のフェイが居た。
「お兄ちゃんお帰りー」
フェイは俺を見ると俺の所まで走り出して抱きついて来た、勢いが強すぎて俺は倒れてしまったがフェイは笑顔だった。
「こらフェイ家では走ったらダメだろ」
「だってお兄ちゃんどこかに行っちゃって寂しかったから」
「そうか、まあでもフェイも明日からは俺達の学校の生徒になるんだからな、そんな事も言ってられないぞ」
「うん、私やっとお兄ちゃんと一緒に学校に行けるから楽しみ」
「俺も楽しみだぞ、俺は今母さんに呼ばれてるからまた後でな」
俺はフェイの頭を撫でて、台所に行く。
「母さん、クカに言われたんだけど俺の事呼んだ」
「やっと帰ってきた、ユメちょっと頼みたいのよ」
母さんが言うと、母さんは俺にお金を見せてきた。
「明日フェイの入学式なんだけど、あの子まだバッグを買ってないのよ、だから今からフェイと一緒に行って買ってきて頂戴」
「まだフェイのバッグ買ってなかったのか、それにしてはお金多くない」
母さんが見せてきたお金では、バッグの他にも買える位のお金だった。
「ちょうどいいから、フェイの服も買ってあげるのよ、あの子そんなにオシャレには興味ないみたいであまり服も持ってないから」
「わかった、それじゃあ任せといて」
俺は母さんからお金を受け取り、フェイを呼んでから外に出掛けた。
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