フェイ達は妹移りにかかる
今日も1話投稿です。
俺が医者を呼ぶと医者は今日中に伺うと言ってすぐに来てくれた、どうやら医者は魔王であるフェイが熱を出したなら休んでいられないらしく急いで魔王城に来た。
「それで、あのフェイ達の様子はどうなんですか?」
医者は先ずフェイから診てその次にアルさんとキューを診てくれた。
「そうですね、これはどうやら魔王様が二人に病気をうつしたようですね」
「やっぱりフェイでしたか」
もしかしたらと思ったがフェイが二人にうつしたようだ。
「それでどんな病気なんですか」
熱を出してるから、風邪辺りと予想したが、医者が答えたのは俺も知らない病気だった。
「三人がかかったのは妹移りですね」
「なんですかそれ」
俺は知らない言葉が出てきて、そんな声を出してしまった。
「まあ、簡単に言ってしまえば風邪の一種で、妹が甘えたい時や甘やかすなんて事がありますよね」
「はあ」
「そんな時にうつってしまうんですよね」
「でも熱が出たのは」
「それは甘えたいという衝動が強いからです、多分ですがこの二人も、甘えたい衝動が強すぎて魔王様からうつされたんでしょうね」
「そうなんですか」
「まあ、これはまだ安心できる病気なので、大丈夫でしょう」
医者は薬は必要ないと言って、帰ってしまった、俺は三人の様子を見るため部屋へと行くと、三人は起きていた。
「あっお兄ちゃんだ」
フェイは俺に気づくとこちらに向かって抱きついてきた。
「えへへ」
フェイの顔は赤く確かめるとまだ熱があった。
「ほら、フェイ寝てないとダメだろ」
俺は抱きついてきたフェイをベッドに寝かせると、今度はアルさんが俺の服の袖を引っ張ってきた。
「あのユメ様頭を撫でてはくれませんか?」
アルさんもフェイ同様だったが、俺はアルさんの頭を撫でるとアルさんは笑顔になっていた。
「まさか医者が言っていたのはこんな事が起こるからか」
医者は帰り際に俺に言ってきた。
「妹移りは危険じゃない病気なので、薬は必要ないですが、見守る方が大変みたいなので、頑張ってください」
確かに今の二人を見た感じ元気そうではある、するとキューがなにかを言いたそうだった、俺が聞くと。
「ユメさん、私お腹が空いてなにか食べたいのですが」
「それなら待ってろ、すぐに三人のご飯を作ってくるから」
俺は厨房に行き、一応三人が食べれるように、柔らかいお粥とゼリーを作り、俺は持っていった、部屋に入るとそこから俺の大変な三日間が始まった。
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