アル達のお正月
明日はこの話の続きを投稿します。
私とキューはフェイ様に言われた物を準備する為に、魔王城で探しているとフェイ様の部屋から音がして、覗いて見るとユメ様が寝ていた、今キューには他の場所を探してもらっているので、ここには私しかいなかった、私は寝ているユメ様に近づくと頭を撫でた。
「普段はユメ様が眠っている機会なんて見ないからな」
私は一人言を呟きながら、自分がなにをしているかに気がつくと、ユメ様の頭を撫でるのを止めた。
「なにをしているんだ私は疲れているのか?」
私は呟きフェイ様の部屋から出ていき、キューが探し物を見つけたと言ったので、それを持って外に向かった、フェイ様が提案した餅つきが終わりパーティーをしていた時に、私は疲れたのかベッドで休んでいた。
「アルさん、大丈夫ですか?」
私がベッドで休んでいると、ユメ様が冷たい水を持ってきてくれた、私は受け取るとそれを飲み干した。
「ありがとうございますユメ様、私の事はいいのでパーティーに戻って下さい」
「本当に大丈夫ですか、顔が赤いようですけど」
するとユメ様は私の額に手を当て確かめていた。
「凄い熱じゃないですか待ってて下さい」
するとユメ様は慌てて部屋から出ていきユメ様が戻ってくるまで私はベッドで休んでいた。
俺はアルさんが熱を出したようなので、急いで熱を下げる方法を探していた、だがパーティー会場に戻るとなにかが始まって皆が変になっていた。
「なにが起こったんだ?」
俺が呟くと後ろから誰かに体重をかけられ、俺は倒れてしまった、俺は振り返るとそこにはキューが居た。
「もうどこに行ってたんですかユメさん」
キューの顔もアルさんみたいに赤くなっていて確かめるとやはり熱があった、だが俺に抱きついてきたキューの顔は笑顔だった。
「ちょっと離してくれキュー」
俺はキューを離すと皆の顔を確かめたがキューとアルさん以外は、皆盛り上がって楽しんでいるようだった、その中の一人の子に俺は倒された、今ここは危険なので、俺はフェイに言いに行こうと立ち上がろうとした時に、フェイが俺の前に現れると、俺はフェイに言ってそこで意識が飛んだ、俺が目を覚ますと皆が倒れていた、俺は先にやる事があるのでここは後回しにした。
「アルさん」
俺はアルさんが寝ている部屋に着くとベッドでは寝ているアルさんが居た、俺は額に手を当て確かめるとアルさんの熱は下がっていなかった、俺は持ってきたタオルを水に浸けてアルさんの額に当てた。
「これで一応は下がるはずだが」
俺はアルさんが心配だったがパーティー会場で倒れている皆と、あの時のキューの事も気になるので、部屋から出ていきパーティー会場まで戻ると。
「けほけほ」
戻る途中に咳をしているフェイと会った、俺はまさかと思ってフェイに声をかけた。
「フェイ、ちょっと確かめるぞ」
「なにするの、お兄ちゃん」
俺はフェイに言うと額に手を当てたが、フェイはアルさんよりも熱かった。
「フェイ、ベッドで休んでろ」
俺はフェイに言って、フェイを部屋まで連れていきベッドで寝かせてアルさんにやったように額にタオルを当てた、その後すぐに俺はキューを探し、キューもフェイとアルさん同様熱があり、キューは気絶していたので俺は二人にしたようにベッドに寝かせてタオルを当てた。
「まさか三人が熱を出すなんて」
俺はキューを探している時に、倒れている他の皆を確かめたが、皆は熱を出していなかった。
「これは医者を呼んだ方がいいな」
お正月で呼ぶのはかわいそうだと思ったが、三人が熱を出しているので、そんな事を考えている暇なんかなかった。
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