フェイのお正月
明日はアル達のお正月の話を投稿します。
「へっくち」
私はくしゃみと共に目を覚ました、どうやら昨日はお兄ちゃんの膝の上で寝ていたようだ、私は起き上がって窓を見ると朝になっている事に気づいた。
「そっかもう新しい年になったんだ」
私は寝てしまい、お兄ちゃんと一緒に年を越すことは出来なかったようだ、お兄ちゃんは私が起き上がってもまだ目を覚まさなかった。
「お兄ちゃん起きてもう朝だよ」
私はお兄ちゃんの身体を揺らしてみた、お兄ちゃんは私を膝に乗せて寝ていたんだから、疲れているに決まっているので、私はお兄ちゃんを起こすのを止めて部屋から出ていった。
「フェイ様、明けましておめでとうございます」
私が部屋を出て歩いていると、アルが声をかけてきた。
「うん、おめでとう」
私はアルに言って、アルがなにかを渡してきた。
「お年玉でございますフェイ様」
「ありがとね、それで今日はなにかするんだったけ」
私は受け取るとアルに聞いてみた。
「はい、今日は魔王城の皆を集めてパーティーをする予定です」
「普通なら昨日するはずなのに、どうしてそうなったんだけ」
「それはフェイ様が魔王城の大掃除をやらずに、昨日までしなかったからですよ」
「そういえば昨日はお兄ちゃんと過ごすことだけ考えてたし、大掃除なんて嫌だから終わるまで部屋に引きこもってたような」
「そうですよ、フェイ様だけ全然見かけなかったから、大変だったんですよ」
「まあ、でも終わったんでしょ」
「そうですが」
私がアルと喋っているとキューがやってきた。
「フェイ様、明けましておめでとうございます」
「おめでとう」
「フェイ様、ユメさんがどこにいるか知りませんかパーティーの食事を準備しないといけないのですが」
「お兄ちゃんはまだ寝かせてあげて、疲れているみたいだから」
「それならどうすればよろしいでしょうか、パーティーまで時間はあまりないみたいですが」
「それなら私にいい考えがあるよ」
私は二人に言ってある準備をしてもらった、二人に準備が完了したと聞いた時に私は外に出た、外に出ると私の部下がもう既に集まっていたので、私は中心に向かい喋り出した。
「それではお兄ちゃんが起きるまでの間、パーティーはせずにここで餅つきをしたいと思います」
そして餅つきが終わる頃に、お兄ちゃんが外に出てきた。
「ごめん、起きるのが遅くなった、今から準備をするから少し待ってくれ」
お兄ちゃんが言うと、キューを連れていってしまった。
「それじゃあこの餅を、皆で食べながら待ってようか」
私は皆に言って味を付けて餅を食べていた、少しするとお兄ちゃんが皆を呼び餅つきは終わった、パーティーが始まりお兄ちゃんが近づいてきた。
「ありがとなフェイ、俺を起こさないで、こんな事をしてくれてたのか」
「だってお兄ちゃん、私を部屋に運ばずにそのまま寝かせてくれてたんでしょ、当然だよ」
「そうだ、フェイほら」
するとお兄ちゃんは私にお年玉と書かれた袋を渡してくれた。
「ありがと、お兄ちゃん」
私はお礼を言って、今日何枚目かのお年玉を部屋に持っていった。
「まさか、魔王がこんなにお年玉を貰うなんて、恥ずかしいな」
私はお兄ちゃんから貰った、お年玉をある所に入れて部屋から出た
「へっくち」
戻る途中、私はくしゃみをしてしまった。
「風邪でも引いたかな?」
私は呟くとパーティー会場に着くとそこはもうカオスだった、一人は暴れ、もう一人は変な躍りをしていた。
「なにこれ?」
私が周りを見ると倒れているお兄ちゃんが居た、私はすぐにお兄ちゃんに近づくと。
「お兄ちゃんなにがあったの」
「フェイここは危険だから、すぐに離れろ」
「大丈夫だよ、すぐに私が止めるから」
私は立ち上がり皆に言った。
「皆よく盛り上がってるみたいだね、私も入れてくれる」
私が笑顔で言うと、皆はガクガクと震え出していた、今年は楽しい日々が待っていると私は思っていた。
面白ければブックマーク&評価をよろしくお願いします。