魔王城の大晦日
今日は大晦日のお話です、後1話投稿します。
今日は大晦日で魔王城では最後に皆で大掃除をしていた。
「さあこれぐらいでいいだろう」
俺は魔王城が綺麗になり心まですっきりしていた。
「あのユメ様」
するとアルさんが身体をもじもじしていた。
「あっ待って下さいもう少ししたら作るので」
「本当に申し訳ありませんユメ様しか作れる者が居なくて」
俺はアルさんに言うと厨房の方に向かった、厨房に着くとキューが居た。
「お手伝いしますユメさん」
「助かるよなにせ何十人もの蕎麦を作らないといけないからな」
「そういえばフェイ様は今なにをしているんですか朝から見ていませんが」
「わからないな」
俺が蕎麦を作っていてキューには蕎麦を入れる丼を用意してもらった。
「さああとはこれを持っていって自分の好きなようにしてもらおう」
「ユメさんはどこで食べるんですか」
「俺は自分の部屋で食べようかな」
「そうですかてっきり私は皆と一緒に食べるのかと」
「あっお兄ちゃんやっと見つけた」
俺がキューと喋っているとフェイが現れた。
「早く来て急がないと始まっちゃうよ」
「ちょっフェイ引っ張るなよ」
俺は台車で厨房から食堂に運んでいる途中にフェイに引っ張られた。
「待って下さいフェイ様ユメさんは今蕎麦を食堂に運んでいる最中なんですよ」
「そんな事はいいんだよそれよりも今日は部屋で一緒にテレビを見ようって決めてたのに、いつまでたっても来ないから探してたんだよ」
「おいフェイそれは言うなって」
「ユメさんはフェイ様と一緒に居るって決めてたんですか」
せっかく今年が終わる時に魔王城では険悪な雰囲気がしていた。
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