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皆のクリスマスプレゼント

今日はクリスマスプレゼントのお話です。


私は目を覚ますと横には昨日一緒に寝たお兄ちゃんも居た、お兄ちゃんはまだ目を覚ましていないみたいなので、私はゆっくりと起き上がるとベッドの下に箱が置いてあった、私はすぐにそれを確認するとそこにはお兄ちゃんそっくりの人形があった。


「ありがとうサンタさん」


私はこれを置いてくれたサンタさんにお礼を言うと人形を抱きしめていた、するとお兄ちゃんが起きてきた。


「どうかしたのかフェイ?」


「見てお兄ちゃんサンタさんが私が欲しい物くれたんだ」


「そうかちゃんとフェイがいい子にしてたからな」


するとお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた人形も嬉しかったが、私はお兄ちゃんとずっとこうして仲良くしていきたいと思っていた。


「ねえお兄ちゃん昨日雪が降っていたみたいだし外見に行こうよ」


私はお兄ちゃんの手を取ると部屋から出ていき外に出るとそこには白い景色が私の目を奪った。


「こんなに積もってたんだな」


お兄ちゃんが言ったので私は雪で小さな雪玉を作るとお兄ちゃんの顔に投げつけた。


「おいおいフェイなにやってるんだよ」


お兄ちゃんはお返しとばかりに雪玉を作ると私に投げつけてきた私がそれに当たると冷たかった。


「冷たいねお兄ちゃん」


私が笑顔で言うとお兄ちゃんも笑顔になっていた。


「こんなに積もってるならお兄ちゃん雪だるま作ろうよ」


「落ち着けそれはご飯を食べてからでもいいだろそれにこんな格好じゃ風邪引くだろ」


お兄ちゃんに言われると私は確かに体が冷えてきた事を感じたので、私はお兄ちゃんの手を繋ぎ一緒に家に入った。


「お前がアルか」


私は今魔王様と会っていた、まさか魔王様が直々に私を呼んでくれるとは思っていなかったので、私はビクビクしていた。


「確かにお前なら私の側近でやっていけるだろよし今日からお前は私の側近にしてやろう」


私は魔王様が言ったことが一瞬理解できなかったがだんだんとわかってきた。


「本当ですか」


私は魔王様の顔を見るとそこには笑顔の魔王様が居た。


「ああ、だが私の側近になるならちゃんとしろみっともない格好もみせるなよ」


魔王様が言ったので私ははいと答えた、今日は最高の一日になったと私は思った。


私は目を覚ますとそこにはプレゼントが置かれていた、その中身を見るとそこにはくまのぬいぐるみがあった、だが私は知っているこれを置いているのはお父さんだとだが私は知らないふりをしていた。


「ねえお父さん今年もプレゼントが届いたんだ」


「おおそうかミルはいい子だからな」


私はお父さんに頭を撫でられたがなにも感じなかった、多分私があの事を願った事を知ったらお父さんは怒るだろう、だが私は諦めないあの人に会えるまで私は頑張って勇者になってみせると思った。


「本当に大丈夫なのキュー?」


「大丈夫だよ魔王様は優しいしそれに私は戦う専門じゃなくて雑用みたいなものだから」


私は今日から魔王城で働く事になっていた。


「嫌になったらいつでも帰ってきていいからね」


「わかったよそれじゃあ行ってくる」


私はお母さんに言って家を出て魔王城に向かう、昨日雪が降って私は歩きで魔王城に行くだが今日から私の新しい人生が始まる事が楽しみで仕方なかった。


「あれって」


私はユーの家の近くを通ると見慣れた二人が居た。


「ねえユー、フェイちゃんなにしてるの?」


私が近づくとユー達が気づいてくれた。


「クカ今フェイと一緒に雪だるまを作ってるんだよ」


「そうなんだだったら私も手伝うよ」


私はユーに言って雪だるまを作るのを手伝った。


「これで完成だな」


私達がそれを見るとそれはユーに似た雪だるまが出来ていた。


「なにこれ変な顔」


それを見た私は笑いに包まれた。


「ひどいよクカお姉ちゃん一生懸命作ったんだから」


「うんそうだねフェイちゃんも頑張ったね」


私が言うとフェイちゃんは顔を赤くしてそっぽを向いた。


「そうだクカ昨日のお返しをするよ」


するとユーがなにかを渡してくれた。


「クッキー?」


「ああ、そりゃスノードームや手袋よりは安いけどさ俺が作ったんだ、よかったら食べてくれ」


ユーに言われ私が食べてみるとそれは甘くて美味しかった。


「うん美味しいよユーありがとね」


私はユーにお礼を言った。


「そんな事言ってくれて俺も嬉しいな今度はちゃんとした物を贈るからさ」


「ううん私はユーがくれる物ならなんでも嬉しいよ」


私が言うとフェイちゃんが話しかけてきた。


「ねえクカお姉ちゃん私も食べていい?」


「いいよ皆で食べよ」


私はユーとフェイちゃんと三人で楽しいクリスマスを過ごした。

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