妹魔王様の兄は昔妹が嫌いだった
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「それじゃあお兄ちゃん気をつけてね」
私がお兄ちゃんに言うとお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた。
「心配しないでも、俺はちゃんと悪夢魔法を消すよ」
私は早くお兄ちゃんから悪夢魔法を消したかった、すると私はミルが私達の方を向いているのに気づいた。
「どうかしたミル?」
「いえ、何でもありません」
「それじゃあ、さっきの街に行けるようワープを作るから安全な所まで行ったら私も行くから」
私はお兄ちゃんとミルに言った。
「わかったそれじゃあ行ってくるよフェイ」
するとミルが何か言ってきた。
「あの、フェイさんお兄さんを悪夢魔法から助けたら言いたい事があるのですがいいですか?」
私はわかったとミルに言った、お兄ちゃん達をワープさせると私は魔王ユキから教わった魔法ミラーでお兄ちゃん達を見ていた、この魔法は好きな人や物を見られると魔王ユキから教わっていた。
私は今魔王からワープさせて貰いさっきの街に戻っていた。
「あの、お兄さんこれから二人でレンベリーに向かうのでよろしくお願いします」
私はお兄さんに挨拶した。
「俺の方こそレンベリーは昔に行ったのに俺は覚えてないからね道案内をよろしく頼むよ、だけど後でフェイも来るから、それまでは俺と二人きりだからフェイが来るまでは俺と一緒でも辛抱してね」
私は嬉しくなっていた、昔私を助けてくれた魔族の人と二人きりでいることに、しかもさっきまでは魔王であり妹でもある、あの人が居たからお兄さんとはあまり喋れなかったから
「あの、私はお兄さんと二人きりでも嬉しいです」
「でも、俺は魔族だから俺と一緒に歩いていることがバレたら君も危ないだろ」
お兄さんはそう言うが、私はお兄さんと二人きりで本当に嬉しいのだ、私は再会できることを望んでいたのだから。
「私は大丈夫ですよ」
「それならいいんだけど、それでレンベリーは何処から行けばいいのかな?」
お兄さんが聞いてきたので私が答えた。
「えっとこの街の西に森があるのでそこを進んで行けばいいんですけど、途中に宿もないので野宿になりますがそれでもよろしいですか?」
「仕方ないね多分森なら、フェイも安心して来れるはずだから」
私達は街を歩きながら西の森に向かっていた、向かっている途中に私はお兄さんに質問した。
「あの、妹さんなんですが本当に魔王何ですか?」
私はお兄さんに聞いていた、まさか私を助けてくれ人が魔王の兄なんて信じられなかった、するとお兄さんが言ってきた。
「ああ、フェイは魔王だよ、前魔王ユキ様が死ぬ時にユキ様はフェイに魔王の称号を渡したんだ」
「そうだったんですねだけどなぜあの人に私が勇者だって言わなかったんですか?」
私が聞くとお兄さんは。
「だから言っただろ君が昔の妹そっくりだって」
お兄さんが言ったが私には意味がわからなかった、なぜ妹そっくりな事が言わない事と関係があるか私は考えていた。
「俺はね昔フェイが嫌いだったんだ」
「えっ」
「フェイは昔から俺に甘えてきたんだけどね、俺はフェイが甘えてくるのを無視するとフェイは泣きだすんだ、だから俺は一度フェイから離れようとしたんだけど、フェイは泣きながら嫌だって止めてきたんだ、そんなフェイに俺は離れろって言ったらフェイは一度離れたんだけどフェイは俺が言っても毎日甘えてくるんだ、だから俺はフェイの事が嫌いになった時期があったんだ」
「でも、今ではフェイの事は大切な妹だって思ってる、多分だけど俺は君が泣くと昔のフェイと重ねているんだと思うだから君が勇者だってフェイに言わなかったんだと思う」
お兄さんは私に言うとこの話は此処でおしまいだと言ってきた。
「ごめんねこんな話なんかして」
「いえ、まさかお兄さんにそんな時期があったなんて私は思えません」
「俺は今はフェイの事を大切に思ってる」
「そうですか、それなら早く悪夢魔法を消してフェイさんを安心させましょう」
私が言うとお兄さんは笑顔を作ってくれた、私達は街を出て西の森の入り口にまで来ていた。
「それじゃあ行こうか」
お兄さんが言って私達は森に入っていった。
魔王城フェイの部屋
「お兄ちゃん達は何の話をしているんだろう?」
私はミラーで今お兄ちゃん達を見ていたんだが、お兄ちゃんは今悲しい顔をして、ミルと話しているミラーは見る事は出来るが、声は入らないのだ。
「ああ、気になるお兄ちゃんがミルと何を話していたか気になる」
私は今すぐにでもワープを作って、お兄ちゃんの所に行きたいが、まだ安心できる場所かわからないので私は必死に耐えて、私はお兄ちゃん達が安全な所に着くまで辛抱していた。
明日も2話投稿します。