魔王の兄はカレーを食べる
今日は1話だけです。
私はお兄さんの顔を覗き込むとお兄さんは既に寝ていた。
「もう寝ちゃいましたかお兄さん」
私は声を出し確認すると起きる気配がなかった、次に私が確認したのはフェイさんだがこちらも既に寝ていた。
「どうやら二人とも寝ているみたいですね」
私は二人を確認するとお兄さんの体を強く抱き締めた。
「お兄さんと一緒に寝るなんて久しぶりだな」
私が声を出すとキューさんが話しかけてきた。
「なにやってるんですか貴女は」
私はキューさんの方を向くとキューさんは笑顔だった。
「いえ別になにもしてません」
「それならいいのですが」
私が言うとキューさんは自分の布団に戻っていた。
「ふー焦らない頑張れ私」
私は心に言って眠った。
朝になると私は起きた横にはまだお兄さんとフェイさんが寝ていた。
「お兄さん起きて下さい朝になりましたよ」
私はお兄さんの体を揺らし起こしているとフェイさんの方が起きてしまった。
「ミルうるさい」
フェイさんはベッドから起き上がるとお兄さんも目を覚ました。
「ん、もう朝か?」
「そうですよ」
お兄さんが聞いてきたので私は答えた。
「もうミルが起こすから起きちゃったじゃんせっかくお兄ちゃんに起こしてもらおうと思ってたのに」
「フェイそんな事企んでたのか」
私達はベッドから出るともう既にキューさんが寝ていた布団には誰も居なかった。
「キューは毛布起きてるようだな」
「そのようですね」
私達は部屋から出ていくと既にご飯の用意がされていた。
「あ、おはようございますユメ様、フェイ様」
「うんおはよう」
「おはようございますアルさん」
アルさんは私の名前を呼んでくれなかったが私は挨拶をした。
「おはようございますアルさん」
「ああ、おはよう」
アルさんは名前を呼んでくれなかったが挨拶は返してくれた。
「三人とも遅いわねもう二人が用意してくれたのよ」
「そういえばキューの姿が見えないんですが?」
「キューなら今は盛り付けを手伝っているみたいですよ」
「そうですか」
ご飯に用意されていたのは昨日私がお母様から作り方を教わったカレーだった。
「それじゃあいただきましょう」
お母様とキューさんも来てご飯を食べる準備ができた。
「そういえばシハルさんはどうしたんですか?」
私はシハルさんが居ない事に気づくと。
「彼女はまだ寝ている起こすのもあれなんでほっときました」
「そうなんですね」
「まあカレーは多く作ったし起きたら食べさせましょ」
お母様が皆に言っていた。
「それじゃあいただきます」
「いただきます」
お母様の一言で私達はカレーを口にしたが私はある事が気になったのでお兄さんの方を見ていた。
「うんこのカレー美味しいよ母さん」
「ユメ違うわよこれを作ったのはミルちゃんよ」
「そうなんだミル美味しいよ」
お兄さんは私に微笑んで言ってくれた。
「ありがとうございます」
私は嬉しくなっていた、私はカレーを食べながらこんな日常が続けばいいのにと思っていた。
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