ミル達はじゃんけんをする
今日は1話だけです。
今日は寝る事になりフェイの部屋で皆に寝てもらおうとしたのだがフェイがなにか言い出した。
「それってどう意味だフェイ?」
「だって私とお兄ちゃんは手錠に繋がってるんだよそんなの当たり前じゃん」
「いやこんなの壊せばいいだけじゃないか」
俺が壊そうとするとフェイが止めてきた。
「私言ったでしょお兄ちゃんお兄ちゃんは私の物だって」
フェイに止められ俺の手は動かなかった。
「皆は私の部屋で寝ていいよ私とお兄ちゃんはここで寝るから」
フェイが皆に言うが誰一人として動こうとしていなかった。
「あのご迷惑じゃなければ私もお兄さんと一緒に寝てもいいですか?」
「俺は構わないが」
俺は一人で寝たかったがフェイとミルが一緒に寝る事が決まりそうだ。
「それならわたしも一緒に寝たいです」
「アルさんもですかさすがに四人はキツイですよ」
「私もユメさんと一緒に」
「まさかキューまで言ってくるとはだけどこの部屋に五人で寝る事は出来ないな」
一応ベッドには三人寝ることが出来るスペースがあるが、それ以外は布団を敷くしかなかったのだがまさか全員となるとそれも無理だった。
「なんで皆も一緒に寝るの私の部屋を使っていいって言ったでしょ」
「フェイさんがいいなら私も別にいいでしょそれにお兄さんになにかしそうな気がするんです」
「そんな事ないよ」
フェイはそっぽを向いて言っていた、昔からフェイは嘘を吐くときはそっぽを向く癖があることを俺は知っていた。
「ならここは公平にじゃんけんといきませんか?」
アルさんが言い出していた。
「それはいいですね負けた方がフェイ様の部屋で寝る事にしましょう」
「私もそれならいいですよ」
「仕方ないねだけど手錠で繋がってる私はどうすればいいの?」
「フェイ様は例外です私達三人がじゃんけんをして一人がフェイ様の部屋で寝る事になります」
そうするとミルとキューとアルさんがじゃんけんの構えをしていた。
「最初はグーじゃんけんぽん」
アルさんの合図でじゃんけんが始まった。
「ふー最初は全員あいこか」
「そうみたいですね」
「次で決めます」
「じゃあいくぞあいこでしょ」
すると勝者が決まった。
「では私はシハルさんとシルミさんと一緒にフェイ様の部屋で寝ますねおやすみなさい」
「おやすみなさいよろしくお願いしますアルさん」
じゃんけんで負けたのはアルさんだった、アルさんは寝ているシルミさんを抱えてシハルと一緒にフェイの部屋へと向かった。
「それでは次のやつを決めましょう」
アルさんがフェイの部屋に向かうのを見ているとミルが話しかけてきた。
「次ってどう意味だ?」
「決まってるじゃないですかお兄さんの隣で寝る人に決まってますよ」
ミルが言うとキューが声を出した。
「どうせフェイ様は例外なんだからわたしと貴女の勝負ですね」
「ええ、それじゃあ勝負はどうしますか?」
「さっきと同じじゃんけんでいいですか」
「よしそれじゃあ始めよう」
何故か俺の隣を賭けたじゃんけんが始まった、俺とフェイはそれを見ていた。
「最初はグーじゃんけんぽん」
今度のじゃんけんはすぐに終った。
「それじゃあ寝るぞ」
俺はベッドに入り横にはフェイとミルが一緒に寝ていた。
「おやすみお兄ちゃん」
「おやすみなさいお兄さん」
「おやすみなさいユメさん」
三人がおやすみと言ったので俺も皆におやすみと言って目を閉じた。
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