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お二人様のモフみみ錬金術師  作者: すみ 小桜


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85話目~ピンク色のアイテム

 私達は、ワープで部屋に戻り森を後にしました。

 ハーキュリィさんが教えてくれたピンク色ののろしをあげる方法を考えなくてはいけません。

 早速本で探します。

 結果を言いますと、のろしをあげる方法はありませんでした。


 「……のろしをあげる方法は、載ってなかった」


 「え? それを探していたの? のろしは多分、燃やして煙を出せばいいと思うから色をつける方法を探してもらってもいいかな?」


 「あ! そっか!」


 ユージさんに言われ、そうだったと顔を少し赤く染めてまた本で探し始めます。

 ありました!

 ちょっと複雑な魔法陣ですが、それはまあ頑張るとして、問題は粉です。

 色をつける為には、必要な色の粉がないといけないようです。粉と言っても小石程度の大きさでもいいらしい。この大きさだとうっすらと色づく。細かくなるっ程濃くなっていくと書いてあります。


 「ユージさん、あったよ! ただ、ピンク色の物が必要みたい。大きさは小石より小さい物」


 「ピンクの物か……あ! それって、何でもいいの?」


 「うん。でも多分、それは消えちゃうと思うけど……」


 「問題ないよ! じゃ、ちょっと買い出しに行こう!」


 「え? 買える物なの?」


 ユージさんは、にっこりほほ笑んで頷きました。自信がありそうです。


 「え? 何?」


 「行ってからのお楽しみ!」


 ユージさんが、焦らします……。

 そういう訳で私達は、ピンク色を買いに出かけました。

 連れて行かれたのは、普通のお店でポーションコーナーです!

 目の前に、ピンク色のポーションがあります!!


 「あ! これって!!」


 私もやっとわかり、ちょっと大きな声でさけんじゃいました! 恥ずかしい……。


 「うん。薄かったら砕けばいいよね?」


 「そっか!」


 「取りあえず、30個ぐらい買っておこうか」


 「え? そんなに?」


 「余ったっていい物だし」


 「それもそうだね」


 この島ではあまり売れない色のポーションです。HPを回復する必要がそんなにないからね。

 私達は、ポーションを受け取り、さてのろしをどこであげようかと考え中です。


 「人があまりいない方がいいよね?」


 「うん」


 魔法陣を描かなくちゃいけないし、ユージさんが言う通り人がいないところがいいかも。


 「火を使うからあまり燃えやすい物がない所がいいかな?」


 「そうだね」


 私がそう言うと、ユージさんが頷いた。


 「ふ~ん。それを使って何かを燃やすのか?」


 「きゃ!」


 突然声が掛かり私は悲鳴を上げてしまった!

 声を掛けて来たのは、ラキガさんです。隣にミケさんもいます。


 「びっくりした……」


 「探していたんだ。ほれ、これ。サンキュー」


 そう言って掲げた物は、私達が貸したダウジングです。何故か魔石が光を帯びています。


 「終わったんだ。って、もしかしてそれを使って僕達を探したの?」


 「あぁ。これ、便利だな。欲しいぐらいだ」


 「……それ、一つしかないから」


 欲しそうに言うラキガさんに、ユージさんがそう言って手を出しました。「残念」といいながらユージさんの手にダウジングを返してくれました。


 「ソレイユちゃん! 会いたかった!」


 またそう言われて、ミケさんに抱きかかえられてしまった!


 「あの……」


 「人気のない場所、連れて行ってやるよ」


 ラキガさんがそう言うと、ラキガさんと私を抱っこしたミケさんが歩き出す。


 「え……あの」


 「ちょっと待って!」


 驚いてユージさんは、私達を追ってきます。どうやらラキガさんの作戦にはまったようです。否応なしに、人気のない場所へ連れて行かれました――。

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