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お二人様のモフみみ錬金術師  作者: すみ 小桜


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35話目~探索開始!

 街を出ると東に向かった。歩いて一時間程の所にホワイト迷宮があるのです。ユージさんは、板の地図を私が探索の心得を持って歩いていた。


 「やっぱり、二人以上で同じポイントをタッチしないといけないみたい」


 迷宮は二人以上で回る事になっている。チェックポイントも回ったプレイヤー全員がタッチする事になっていた。つまり代表の一人ではなく二人なら二人共って事です。


 「じゃ、ずるは出来ないね。半日は覚悟かな? まあ僕が君を抱っこして走り回るって手もあるけどね」


 それが一番効率的かもしれないけど、私的には自分の足で歩きたい。いや走ってもいい。兎に角自分の足で。それだけで経験値が入るのだから。


 「それが一番早く終わると思うんだけど、出来れば経験値を稼ぎたいから自分の足で歩くか走るかしたいんだけどいいかな?」


 「勿論構わないよ。思ったんだけどチェックポイントまで行ったら全て回ったって事だから飛んでもいいよね?」


 「飛ぶって?」


 「ワープポイントだよ。後★四つ分、こなしてゲットしない?」


 なるほど。そういう使い方もあるのか。戻る時間を短縮できる。この探索の仕事が終わったらそうした方がいいかも!


 「賛成。そうしましょう!」


 そうこうしているとホワイト迷宮につきました。


 ホワイトと言うのは発見者の名前なのでやはり、迷宮は白くなかったです。

 私達は腰の鉱石に明かりを灯し中に入った。


 「あ! 地図が迷宮内のに切り替わった!」


 「え? 本当?」


 ユージさんは、私に見せてくれるために屈んでくれた。

 板の地図は、迷宮の地図になっていた。但しチェックポイントは表示されないみたい。


 「どうする? こっちの地図使う?」


 ただ歩いてチェックポイント行くだけだし……。

 私はもらった地図と見比べる。板の地図のメリットは、自分達がいる場所がわかる事。デメリットは、魔石の粉が必要な事。

 今回は複雑ではないし地図もある。板の地図は使う必要はないかも。


 「もらった地図で十分そうだからこっちで良いと思う」


 「そうだね。迷う事なさそうだし」


 私達はそうして、迷宮内を走り回る事にしました。


 ホワイト迷宮は少し進むと三つの通路に分かれる。左右斜めと真っ直ぐな道です。真っ直ぐが左右の倍ぐらいの長さがあって、更に奥で同じように分かれている。

 真っ直ぐの道は際は右と左に分かれていて、それぞれの奥にチェックポイントがあるのです。


 戻らなくてはいけないのが面倒です。

 取りあえず、右と左を見たら真っ直ぐ進んで行くことにしました。


 まず歩いて検証です。最初の分かれ道まで一時間かかりました……。左側を行ってみました。ただ真っ直ぐな道。一時間で行き止まりまできました。

 これを戻ると合わせて三時間。右側も同じ距離なら戻って来ると五時間……。

 うん。言われた通りかかりそうです。


 チェックポイントは四角い板がみたいのがユージさんの胸辺りの高さにあります。ユージさんが触れると一瞬ふわっと青っぽく光りました。


 「光るんだ。じゃ抱っこしてあげるね」


 「うん。ありがとう」


 私も抱っこしてもらってタッチした。ふさっと青っぽく光る。


 「さて戻りますか。走る? 歩く?」


 「走ってみようかな」


 私が言うとユージさんは頷いた。

 当たり前だけど私とユージさんでは速さが違いますが、私に合わせて走ってくれました。40分で分かれ道に着きました。


 何かするわけでもないので、私達は走って進む事にする。右側も行ってチェックポイントにタッチして分かれ道に戻って来た。その後、真っ直ぐ進むと一時間程で同じような分かれ道にたどり着いた。


 私達はさっきみたいに左に行ってから右に行った。何事もなく分かれ道に戻って来た。時間も40分程と同じ。そしてさらにまっすに進んだ。これも時間にして一時間程。累計8時間弱で最後の左右の分かれ道にたどり着いた。


 「いや、なんかもうただただ歩くのも疲れるね」


 「うん。まだ魔法陣描いている方が楽しい……」


 同じぐらいの距離だと行って戻って来て、最後のチェックポイントまで二時間です。


 「さていきますか」


 私達が左に走り出そうとすると、何だか後ろから音が聞こえて来る。

 ドドドっと。


 「なんだろう?」


 「え? 何? 魔物とか……」


 最後の最後で……。


 「僕一人で見てこようか? 以心伝心もあるし……」


 申し出はありがたいけど、今一人になりたくない!


 「一緒に行きたい!」


 そう言うとユージさんは何故か私を抱き上げた。


 「わかったよ。そんな泣きそうな顔しないの。一緒に行こう!」


 うきゃ。恥かしい。私ったら泣きそうな顔で訴えたようです。

 私はユージさんに抱きかかえられて、右側の道へ進んで行った。

 近づくにつれ、音が大きくなっていく。そして何となく振動もあった。

 20分ほど走って見えて来たのは、なんと上半身の人の姿です!

 あれは一体!?

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