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1話目~プロローグ

 このお話は、VRのようでどちらかと言うと、ファンタジー(ストーリーが)になる予定です。ほぼ、戦闘はありませんが、探検はさせるつもりです。

 ……見切り発進です^^;

 私の目の前には、それはそれは素敵なお花畑が広がっています。


 「――錬金術師よね! 待っていたのよ。よかった!」


 声がして振り向くと、目の前に可愛い精霊が浮かんでいました。触れれるほど近くに……。


 「私はね、このお花畑の花の精霊のフラーカル。さあ、あなた達の出番よ! この魔法陣が完全に効力を失う前に、完全復活させて!」


 この世界が作りものなんて信じられないけど、精霊がいて私が錬金術師なんて呼ばれているんだからVR(ゲーム)の世界なのよね。

 私は今、美形のモフみみプレイヤーと旅をしています!



 私がこのゲームを始めたきっかけは、現実世界では楽しみを見いだせなかったから。二十代のOLがゲームにはまるなんて、いや今や普通にあるVRゲームにとうとう手をだした感じかな。


 『経験がモノを言う』というタイトルだけど、剣士や魔法使いだけではなく、商人や宿主にもなれると書かれていて、村人としてまったりとした時間を過ごす事もできるゲームだった。


 解説には、このゲームにはレベルはありません。しかし、得た経験値を自分の好きな様にパラメータのポイントに振る事が出来ますと書いてあった。つまり、レベル上げはしなくていいって事。

 私は、このゲームをする事にした――。



 キャラ名は『ソレイユ』にした。フランス語で『朝日』という意味。自分の名前、朝陽(あさひ)に引っ掛けてみた。

 職業は、ゲーム内で条件をクリアすると獲得できるらしい。まあ村人でまったりする予定なので、それは別にいいや。

 種族があるみたいだけど、これも最初に振る初期値によって決まるらしい。ゲームが始まるまでわからない仕様みたい。


 どれどれ……。


 基本はSTR,DEX,VIT,AGI,INT,MND,LUK。普通のパラメータみたいだけど、注意書きがあった。


 STRが0の場合は、武器を装備しないと攻撃力は0です。

 DEXが0の場合は、物理攻撃は当たりません。

 VITが0の場合は、疲れてすぐに行動できなくなります。

 AGIが0の場合は、何も回避できません。

 INTが0の場合は、MNDがあっても魔法は使えません。

 MNDが0の場合は、回復魔法で回復されません。

 LUKが0の場合は、成功率0%になり必ず失敗します。


 う~んこれって、必ず1は振れって事だよね。

 あと、サブパラメータに握力、視力、聴力、読解力、創造力というのがあった。これにも1を振った方がいいみたい。だって、注意書きにこう書いてある。


 握力が0の場合は、武器を装備できません。

 視力が0の場合は、何も見えません。また5未満ですと眼鏡など補助アイテムがないと、クリアに見えません。

 聴力が0の場合は、何も聞こえません。また5未満ですと、すぐ近くの音しか聞こえません。

 読解力が0の場合は、会話ができません。

 創造力が0の場合は、一切何も作れません。


 結構リアルに作り上げてあるなぁ。

 創造力だけは振らなくても問題なさそうだけど、私はまったりしたいけど何か作れるなら作ってみたい。なので、絶対振る!


 さてと『経験値10で1ポイント振れます』か。振ったら変更はできないみたいだから、まずは1ポイントずつ振ろうかな。

 経験値は500ある。だから50ポイント振れる計算で、視力と聴力には5ポイント振った方がいいよね。見えないのも聞こえないのも嫌だし。

 まずは、20ポイント消費した。残り30ポイントか。


 まったりモノ作りでもするつもりだから創造力とLUKに残りを振るかな。成功率っていうぐらいだから成功判定はあると思う。

 あ、でも、VITにも少し振っておいたほうがいいかな? これがないと行動できなくなるようだから。

 で、パラメータはこうなった。


 STR:1  腕力:1

 DEX:1  視力:5

 AGI:1  聴力:5

 VIT:9  読解力:1

 INT:1  創造力:12

 MND:1

 LUK:12


 戦闘には全く向かないステータスになったけど、村人(予定)だからいいかな。

 そして、振り終わると長所と短所を決めてください。と出た。


 長所を指定すると、半分の経験値で1ポイントを振れるらしい。逆に短所だと倍必要になる。設定しなくてもいいみたいだけど、長所一つ設定したら短所も一つ設定しないといけないらしい。


 どうしようかな……。

 この設定は、今しかできないらしい。悩むなぁ。

 創造力を長所にしようかな。で、冒険者になる予定はないからSTRを短所にしてっと。

 色々悩んだ結果、こうなった。


 長所:VIT、LUK、創造力

 短所:STR、握力、聴力


 見えなくなるのは困るけど、聞こえないのは大丈夫かなっって。まあ5振ったから聞こえない事はないと思うし。

 私、まるっきり戦闘する気ないよね。これでいきなり戦闘になったら死亡確定だよ。


 設定終了を選択すると、このゲームの簡単な解説を聞きますか? と出たので「はい」を選択。そういえば、最後にも聞けるからって飛ばしたんだった。



 ――あなたが設定したパラメータにより、スタート地点、種族、年齢などが決定します。種族によって特殊な能力がある場合があります。

 経験値は、戦闘の他に、物を作ったり移動するだけでも得られます。何かを発見した時や何かを覚えた時など、色んな条件で得る事ができるので色々試してみてください。


 HPが0になった場合は、死亡扱いになります。

 攻撃を受けた時、罠にかかった時や失敗した時などにHPが減ります。また最大HPは、経験値によって増やす事も可能です。

 種族によってスタート時のHPの値が違います。


 死亡するとペナルティが発生し、全パラメータの値が10減ります。

 2回目以降は、値が10ずつ増えていきます。2回目は20ずつ3回目は30ずつ、全パラメータが減少。マイナスにもなりますので、注意が必要です。

 特に、VITがマイナスになりますとスタミナの減りが速くなり、経験値を得るのが大変になりますので、気を付けましょう。


 死亡した場合は、近くの安全地帯にワープします。手に入れたアイテムを収納していなかった場合は、紛失する恐れがあります。

 収納アイテムとして、リュックなどを早めに手にれるとよいでしょう。


 装備品は、どれでも着用できますが、装備対象と合わない場合は能力が半減したり、専用の装備は対象者しか効果がありません。また装備品は、製造する事も可能です。


 スタミナ設定があり、VITに依存しています。

 移動、戦闘、物作りなど色々な行動で減っていきます。

 回復するのには、休憩(座る・寝る)、食べる(食事・薬)、スキル、魔法などの方法があります。

 スタミナが0になりますと動けなくなり、魔法も使えなくなる場合もありますので、注意しましょう。


 読解力が低いと、他の種族と会話ができない事があります。また、文献なども読解力が低いと解読できません。

 ゲーム内では、文献にも色々とヒントが載っています。参考にしてみて下さい。


 では、『経験がモノを言う』の世界をご堪能下さい――。


 ふう。読み終わった。

 まあ始めてみますか!


 辺りが眩しくなり、私はゲームの世界に降り立った――。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 こんな設定変かもしれませんが……。

 きっと、この話だけがVRっぽい^^;


 2018/7/1 解説文を少し修正。

 2018/12/5 1話目から1話目~○○にタイトル訂正。

 2020/12/26 本文改稿

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