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生産だって冒険だよね  作者: ネルシュ
ひとりでできるもん
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4-5 馬車

 持てるだけの荷物を持って、ダッシュで街へ。

 全ての大袋が一杯になって、さらにリュックも一杯になった。

 じっくり見てなかったけど、リュックって袋と同じサイズなんだな。戦闘するには邪魔だけど、荷物運ぶには便利で助かるな。旅するには必須かもしれん。良いのが手に入ったな。

 装備はもちろん、全身ダッシュ装備。追加効果生産系の装備類は、トルークさんの言葉に甘えて置いていこう。またここで使うし。

 ダッシュ装備については、今までは全身には足りなかったけど、今灯の取引で余るほどに手に入れました。

 アクセサリーも含め、全部+2以上です。他の生産系はぼちぼち集めてます。

 街へと帰る前に、インベントリに残っていた薬草と魔力草を薬にしてトルークさんに預けておいたので、戻るころにはいくつか集まっているはず。【錬金】の+3があると良いんだけど。


 あ、作成した各種対抗薬はゼリー化して衛兵隊へと寄贈しました。持って帰るのが面倒だったので。

 干し果実もおやつとして贈呈。

 これでだいぶ荷物が減ったので、テントの中身だけでなく、そとにあった使わない装備類も結構持ってこれた。

 作業所の隅に積んでおいて、整理は後回し。

 家ができたら、生産系の+2装備一式や使えそうな奴だけ分けるつもり。

 各種生産スキル、ダッシュ、戦闘くらいで揃えたいな。【採取】や【採掘】、【伐採】もありか。

 将来的には、見た目とかも統一したいけど、そこら辺はコレクター感覚だから当分先だな。

 そこは、大きな家を手に入れて良かったと思う。

 あとでじっくり考えよう。


 ポム店長にお願いした薬類もすべて作業所へ。

 25万Gは全額支払いました。まる。

 向こうで現金OKにしてなければ足りなかったな。

 紹介された馬車を扱っているお店にお願いして、何度かあそこまで往復してもらおう。


「すみませーん。ちょっと馬車を御者ごとお借りしたいんですが」

「現在は、あまり遠出はお受けできないのですが、それでもよろしければ伺います。

 期間や内容はお決まりですか?」


 それによって料金が変わるのね。


「セックまでの街道近くにある陽炎迷宮までの往復で、向こうにある荷物を運んで欲しいんですよ。

 積み込みはこちらで行います」


 荷物の管理だけでなく積み込みについてもトルークさんに甘えちゃうけど、そこは、ほら、事前にお礼の先払いで各種対性薬を渡してあるし。ま、追加で初心者回復薬か初心者魔力薬を100も渡そう。

 手伝い賃はいらないって言われたけど、やっぱりね。


「あちらですか。距離はそんなにないですけど、往復ですからちょっとお値段がかかりますよ」


 あの迷宮までの距離だと隣のセックまでの四分の一、荷を積んで往復しても2刻もいらないらしい。1往復の料金はセックまでの乗合馬車2回分で1,000G。

 ……500Gでセックまで乗合馬車で行けるのか?これって極秘情報?


「現在は遠出ができませんので、まだ乗合馬車の運行は再開できません。

 運行再開できるようになりましたらご案内します」


あらら、残念。フィールドボスを倒さなくても行けると良いのに。



「うーん、ちょっとは安くなりませんか?」


 10往復で1万Gはちょっとでかい。


「そう言われましても」


 馬車には御者と馬と本体が必要だから、経費がかかる。そう言われると反論しづらいな。


「商売ネタを提供したら安くなりますか?」

「……内容によりますね」


 おっ少し乗り気だ。


「あちらでは回復薬が5割増し、魔力薬が倍値で取引されています。

 このお祭り騒ぎの間だけでしょうが、それらを運ぶだけで利益が出ますよ」


 俺としては素材を持ってきてもらうことが重要だから、行きは空荷になる。そこを勝手に活用してもらっても問題ない。

 あ、なんだったら、魔力草を3袋くらい運んでもらっても良いか。


「……良い話ですが……売る手間を考えるとあまり意味がありませんね。期限までに10往復が難しいですから」


 売る手間か。それなら何とかなるぞ。


「よろしければ、向こうで私が買い取りましょう。

 もちろん、さっき申し上げた金額で問題ありません」


 手間は取られるけど、損はしない。……なんてね。素材とは基準額で取引するから、購入するのに比べれば大儲けだ。


 交渉の結果、運賃として2,000Gかかるけど、今灯、明灯で10回往復して素材と装備を全部運んでもらうことになりました。

 インベントリの場所を取る鉱石や武器防具を優先して運んでもらおう。

 ついでに俺が往復しなくても済むように、往路は材料も運んでもらうか。

 毎回300枚、計3,000枚もあれば足りなくなることはないだろう。


 魔力草運賃も込みで手数料13,000Gは先払い。

 これで俺も遠慮せずに作りまくれる。

 そう考えて、冒険者ギルドでだぶついていた薬草と魔力草を500枚ずつ購入。

 ギルド長から、もっと買え、ほかの素材も買えとしつこく言われる。

 仕方ないから、これが落ち着いたら買いまくることを約束して、逃げてきました。

 全部まとめて錬金祭りにしよう。



 ダッシュで広場に戻って全部薬にしました。

 テント横にあった薬草と魔力草もまとめて全部。回復薬600、魔力薬720の計1,200個。

 携帯食料を貪り食ってから寝ました。


 細かいことはいいんだよ。


 そう言いたくなる気持ちがわかる俺でした。まる。

 素材や武器防具の整理なんてあとあと。今はただ作り続けるよ!


 その前に、ログアウトしないと。そろそろ12刻経つからね。

 貰った携帯食料を食べて、おやすみなさーい。

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