町でも鬼畜暴君②
門から入り少し歩くと二階建ての店らしきものがあった
「宿屋か、日本語で助かったな。」
『あはっ、これは日本語じゃないよ〜ちなみに言葉もね』
「ならなんで俺はわかるんだ?」
『あはっ、知らな〜い』
そうか、と2人とも適当に会話をすませ、宿屋へと入る。
「いらっしゃい!」
ここの店主だろう、中年の女性が接客をしている
「3日ほど泊めて欲しい」
「はいよ、3泊2日でご飯は朝と夜だよ!」
「構わない」
「可愛いお嬢さんだから半額にしてあげるよ!」
「おじょ、さん…?」
『あはっ、圭ここはうまい話しに乗ろうよ』
「そうだな」
(って半額もなにもお金がないんじゃ…財布の中には日本円で3万ほどあるが)
「かわった財布だね」
(!?3万が変なコインになってる…めんどくさいからここからは考えない方がいいな)
「すまん、これで足りるか?」
「!?あ、あんた金持ちだね。こんなとこで金ちらつかせちゃダメよ。さっきも物騒なことあったからねぇ、3日ならこの金コイン1枚でお釣りくるよ」
(なるほど、金色は高いのか)
「はいよ、鍵だ。二階の1番左側だよ」
「ありがとう」
圭は支払いを終えると、店主に言われた二階の1番左側の扉をあける
『あはっ、狭いね』
「まぁ、こんなもんだろ」
部屋の内装は畳六畳ほどにベットと棚だけが置いてある。
「さて、寝るところ確保出来た。町でも見回るか」
『圭〜お腹空いた〜』
宿屋からでると町は賑わいを見せている。
「防具屋に武器屋本当にファンタジーだな」
宿屋からすこし歩くだけでも店が何軒も見つかる。
『圭〜見て見て!魔法屋だって!』
「魔法か、1度使って見たかったんだよなー」
クロは圭手をひっ張り魔法屋へと入った
「本がいっぱいあるな」
「魔法の書だよ」
奥から出てきたのは、140cmほどの少女だった
「魔法の書?」
「これを読めば魔法が使える、魔力を持ってる人に限るけど。」
ジトっとした目付きの薄緑色の短髪の少女
「俺は使えるかな」
「大丈夫だと思う」
「ん?」
「精霊扱えてるから」
(精霊?)
『あはっ、私の事みたいだね〜』
「クロが見えるのか?」
「精霊は魔力の強い物にしか見えない。魔法を試せる部屋が奥にあるから来て。」
『あはっ、自分が魔力が高いって自慢してるのね、おチビちゃん』
「… …あなたも"対"して変わらない、体だけに」
「「「… …」」」
「… …こっち」
(なんださっきの?)
『さ、さぁ』
魔法屋の魔法使いちゃんです。