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鬼畜暴君のヒプノシス  作者: ホルモン
3/9

異世界に行っても鬼畜暴君

異世界に到着です。


『圭〜、圭起きて〜』


うっすらとした意識の中で、聞き覚えのある声が聞こえる。


『圭ってば〜、起きないとキスしちゃうよ〜』


(クロか、ってことは夢の中か)


「やぁ、クロ」



『あはっ、起きちゃった〜』



クロはどことなく不満げな顔をしている



「ん、いつもの部屋じゃないんだな」


いつもクロと会う時は真っ白な部屋だ


『あはっ、だってここ精神の部屋じゃないよ』


(夢の中じゃない?ならこれはなんだ、辺りは森、川の流れる音、そしてドラゴンっぽいのが、飛んでる)



『憶えてないの?、手紙に触ったでしょう』



「あぁ… …」


(思いだした…って事は…)



『わぁ、思い出した瞬間、いっきに顔がダル顔になったよ』



「めんどくさ…」


圭はあることに気づく



「現実なら、なぜクロがいる」



『おそらくだけどここは、圭がいた世界とはまったく別の世界で、魔力なんかがあるのかも』



「あー、そうなると。魔力が世界全体に充満してるから、クロも実体化出来てるって事か」



『あはっ、さすが圭』



ギャオオオオオン



話しをしていると、さっきまで一匹で飛び回っていたドラゴンが3匹に増えていた。


『ここははやく離れた方がいいね』



「だな、だがちょっと実験だ」



『あはっ、やっぱりやるんだね』



ふっ、と圭は笑う


「地面に降りろ」


圭はドラゴン3匹が目に入るように上を向き命令した。


バタバタ、と3匹のドラゴンはなんの警戒もせずに降りてくる


「凄いな、本当にアニメなんかで見るドラゴンだな」


圭はそう言いドラゴンの頭を撫でる

ゴツゴツとした感触がどこか岩を触っている感触と似ている


「さてじゃあ取り敢えず進むか」


『うん、そうだね』


「戻っていいぞ」


そう圭がドラゴンに言うと、ドラゴンは先ほどと同じように空へと飛んで行った


ザッザッザ


「ん?誰か来るな」


『隠れる?』


「いや、状況を把握したい。

話しを聞いてみよう」


圭達が話していると前の方から枯葉を踏む音が聞こえてきた。


(音的に1人だろう、もしもの時は。)


「ん?お前、こんな所で何をしている」


草をかき分け、姿を現したのは金髪の長く綺麗に波打った髪、鮮やかな青い瞳が特徴の可憐で、しかしどことなく冷血さを感じさせる少女だった。歳は17くらいだろう。


「あぁ、少し道に迷ってしまって、町までどう行けばいいかな。」


「そうか、それは厄介だったな」


彼女は圭から目を離さない、そっと腰にある剣に手を添える。


「町には私が来た道を行けばいい、赤い紐で道を作ってある。」


「それはありがたい、助かったよ」


圭はめんどう事に巻き込まれないようにと、逃げるように彼女から離れる


「待て」


(はぁ…やっぱり来るよなぁ)


圭も彼女が警戒してる事に気づいていたのだ。


「どうして、メーレンの森に1人でいる?それにその装備、少なくとも森に入る装備ではない」


(1人?クロが見えて無いのか)


「ははは、道に迷ってしまったんだよ。」


圭は柄にもなく笑う


「… …町からメーレンの森は結界が張ってある。自ら入らない限りこの森には来ることはない、ましてや一般人が魔物の多いメーレンの森に。」


『あはっ、どうする圭。殺した方が早いよ?』


(この世界での仕様がわからない限りむやみに殺すのは避けたい。魔法なんかがある世界だ、誰が何処で死んだかなんてすぐわかるはずだ。)



その時真上から何かが降ってくる


ドゴオオォオオン


「なっ!」


ギャオオォオオン


先ほど圭が操ったドラゴンの一匹だ


「くっ、まさかファイアドラゴンに会うとわ!」


「うあぁあぁあ!?」


圭が叫ぶ


「まずい!お前ささっと森を抜けろ!」


「ひいぃいい!」ザッザッザ


圭は待ってましたと言われた通り赤い紐を辿って走る。


『あははは、さっきの圭おもしろーい』


「迫真の演技だったな」


『やっぱり、圭だったんだねー』


「あれが、1番合理的だったんだよ」

あれ、別に鬼畜暴君でも無い気が… …


ま、まぁ。これから鬼畜暴君化して行くということで。

一つお願いします。。。

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