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切取線  作者: 本郷透
追憶のプロローグ
1/7

追憶の螺旋 - Reminiscent spiral -

 やあやあ、初めましてだね、君たち。


 え? 僕が誰なのか知りたいって?


 それは伏せておくことにするよ。


 きっと見落としているだけなんだろうけどね。


 まあそのうち気付くと思うよ。


 時間はたっぷりあるんだし、ゆっくりじっくり思い出せばいいさ。


 僕はもう何度も彼らを見ているけれど、君たちは初めてだよね。


 だからさ、君たちの為に、もう一度思い出していこうと思うんだ。


 お付き合い頂けると嬉しいな。


 そうと決まったら、行こう。


 僕の記憶と彼らの物語の旅に。

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