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迷宮戦闘(ダンジョンバトル)  作者: 轟号剛


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ホワイトマジシャン

意識が一瞬で別の空間に持っていかれる感覚。


それは瞬きをしたら別の場所に移動してまった気分である。


今いる場所は一つの出口以外に何も無いただの一室である。


"プレイヤーの接続確認。

個別認証開始。

認証成功。

対象は剛元賢(ごうもとけん)"


電子音が頭に響いてくると賢は自分の名前が認証され一安心する。


100万以上の応募があった今大会。


先程まで本当に自信が当選しているのか半信半疑であったのだ。


"続いてユニークスキルの取得に移ります。

剛元賢様、目の前の光に触れて下さい"


アナウンスの後、目の前に白く光る水晶のような物が浮かびあがった。


賢は言われるがままその光に手を伸ばす。


光に触れると光は賢の体の中へ吸い込まれる。


光が完全に消えた後、再び頭の中に電子音が響いてくる。


"ユニークスキル獲得成功。

対象スキル【融合】"


スキルを獲得すると目の前に光も文字が浮かび上がる。


[ユニークスキル【融合】

味方のH〜Aランクの魔物を融合し新たな魔物を生み出す事が出来る。

*注意事項1:一度融合して現れた魔物を融合対象にする事は出来ない。

*注意事項2:一度融合した組み合わせを融合対象とする事は出来ない。

*注意事項3:同じ魔物同士を融合対象とする事は出来ない]


「このユニークスキルは魔物ありきだな。

 自分で戦えるようなスキルが欲しかったが、、」


賢の口調から察する事が出来るが、賢は腕っぷしにある程度自信を持っている。


それは見た目からも判断出来るだろう。


鋭い目つきに細い眉毛、逆だった黒い髪の毛は全てが攻撃的な印象を持たせる物だ。


"続いてユニークモンスターの取得に移ります。

目の前の光に触れて下さい"


再び目の前に先程同様の光が現れる。


今度も迷う事なく触れると光は目の前で膨張し人型へと変化していく。


数秒後姿を現したのは真っ白なコートにシルクハット、靴下やブーツまで全てが白い衣装を身に纏う人間のような生き物。


唯一、シルクハットの隙間から見える髪だけが黒く染まっていた。


「初めましてマスター。

 ホワイトマジシャンと申します」


ホワイトマジシャンは現れ、賢を見ると恭しい仕草で礼をする。


「剛元賢だ。

 よろしく頼む」


それに対して賢も軽く頭を下げて挨拶を交わす。


すると目の前に光の文字が浮かび上がる。


[ユニークモンスター【ホワイトマジシャン】

魔法の籠ったカードを巧みに操る。

スキル:13(キングスキップ)、8(ヤギリ)、99(キュウキュウシャ)]


ホワイトマジシャンのスキル名だけではどんな能力かは分からないが、その使い方の詳細は賢の頭の中に流れていた。


「中々癖のある能力だな」


賢は率直な感想を口にだす。


使い手次第で強くも弱くもなる。


ホワイトマジシャンのスキルはそのような物だった。


プレイヤーならともかく、コンピュータであるNPCが使いこなせるか不安なのである。


「マスターの能力も大概ですよ」


ホワイトマジシャンは小馬鹿にするように嘲笑う。


「あ?」


NPCに馬鹿にされることを想定していなかった賢は眉間に皺を寄せながら不機嫌な表情を見せる。


「おやおや、中々短気な方のようだ。

 失礼、ご容赦ください」


決して笑みを崩さないホワイトマジシャンのその挑発的な態度に賢は我慢出来なかった。


素早い動きでホワイトマジシャンに接近すると拳を振り上げる。


狙いはホワイトマジシャンの顎である。


しかし、ホワイトマジシャンは体を後方へ逸らしてそれをかわすと隙の出来た賢へ蹴りを繰り出す。


賢はアッパーを繰り出した反動でバク宙をして蹴りを避けると地面に着地すると同時に足払いをする。


ホワイトマジシャンはジャンプして宙へと避けるが、それが賢の狙いであった。


空中にいて身動きの取れないホワイトマジシャンに対して渾身の一撃を叩き込む。


「てめぇ!ふざけてんのか!」


しかし、ホワイトマジシャンの右手に握られているカードを見て賢は驚愕と怒りの混ぜ合わさった表情となる。


「いえいえ、大真面目ですよマスター」


そのホワイトマジシャンの声は賢の背後から聞こえて来た。


ホワイトマジシャンはそのまま賢の背中へと蹴りを繰り出して吹き飛ばした。


「何か勘違いをしていそうなので予め言っておきますが、私の能力は試合開始と同時にリセットされますのでご心配なさらず」


「それを先に言え!」


決して笑顔を崩さないホワイトマジシャンのその態度に賢はイラつくがそれ以上突っかかる事はしなかった。


賢は短気ではあるが馬鹿では無い。


今の攻防もどれだけホワイトマジシャンが動けるのかそれを測る意味も兼ね備えていた。


半分は怒りによる起因ではあったが、、


「楽しい演劇になりそうですね」


楽しそうにするホワイトマジシャンを賢は無視して先へ進める事にした。

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