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少女は魔族となった  作者: 不定期便
箸休め編
91/123

遠い昔のお話

むかしむかし、まぞくがまだいなかったころのおはなし。


くらやみのなかでひかりがきらきらとひかるばしょ。なにもない、むげんにくうかんがひろがるばしょ。そんなばしょにあるのはたくさんのおほしさまだけだった。


そしてそのうちのひとつ、なんのいきものもしぜんもないひとつのほしがあった。どこからあらわれたのか、そんなほしによんひきのどうぶつがたどりついた。


よんひきのどうぶつはそのほしにだいしぜんをうみだした。そして、そこにくらすせいぶつたちも。そのほしにくらすせいぶつはみんなうんでくれたよんひきのどうぶつのことがすきになり、かれらをせいれいとよんだ。


でもあるひ、かれらのほしへよそものがやってきた。さいしょはほしのじゅうみんたちとなかよくしてたけど、あるひとつぜんようすがかわってほしのなかまたちをつかまえはじめた。そう、よそものたちはさいしょからそれがねらいだったのです。


せいぶつたちはせいれいにたすけをもとめた。けど、せいれいはたすけてはくれなかった。せいれいはじぶんのこどもたちをすててちていへとにげこんだのだ。


せいれいのほんしょうをしったかれらはひどくかなしんだ。そしてまたいぜんのようなせいかつにもどれることをゆめみた。いつかはよそものからのしはいをのがれ、またあおぞらのしたでじゆうにすごせるのを。


それが精霊、そして人間という種の罪だ。何の罪もない、罪という概念すら無い彼らが突然地獄へと落とされたのは強欲に塗れた人間と、助けを求める声を無視して人間に屈した精霊のせいだ。


そしてそれ以降、精霊を信仰するのは罪となった。精霊の逃げ込んだ土地は禁じられた土地として伝えられ、その場所への出入りは許されていない。


だが精霊はともかく、人間は何処へ消えたのであろうか?私達と魔族、そしてその他の生物が暮らすこの世界に、人間はどこにも見当たらない。


もしかすると、人間は…

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