死神
「っていうのがこの星における最古の昔話だよぉ〜。蛇足もあったけどねぇ〜」
彼の話す事はあまりにも突拍子が無く、現実味を帯びたものではなかった。目の前のワンちゃんが世界を作った精霊であるという事、地底人である白肌の彼らが私達の祖先と同じ存在であるという事、この星が宇宙人によって支配されていたという事、魔族や魔法という概念は精霊によって生み出されたという事。他の精霊達がどうなったのか、侵略者達はどうなったのかという疑問はあるものの、情報量の多い昔話に私は困惑していた。
そしてそれを踏まえた上で、ロディさんに改めて聞く。
「それじゃあ結局…アースの儀式っていうのは?」
「アースってのは話に出てきた地球人達の星の事だよぉ〜。そして、さっき言ったエデンっていうのは彼らの宇宙船が着陸した土地だねぇ〜」
「つまり…私達の村はその土地にあったっていう事?」
「その通り〜。そしてぇ、長らくこの星は地球人達によって支配され続けた結果…ある誤認が生まれたんだぁ〜」
「誤認?」
「『地球人は神である』という誤認さぁ。表向きだとねぇ、侵略者による猛攻に人間を捨てた精霊達を、その生みの親である神が断罪したって事になってるんだぁ〜。生みの親なのは間違いじゃないけどぉ…かなり都合のいい話にすり変わってるよねぇ〜」
「精霊を崇めるのは罪だけど、神を崇めるのは許されてる。けど本当は悪い侵略者達を信仰してたって事…?」
「その通りぃ〜。そしてぇ、その黒い信仰が強く根付いている場所こそが、君の村なんだよぉ〜」
「私達の…」
「地球人はファーラ人を宇宙船で飼ってたけど…数が増えすぎたから星に降ろしたんだぁ〜。そして何も知らない新しい世代の人達に『神の求める物は全て差し出せ』という教育をし、新世代の者は皆地球人の配下となったんだよぉ〜。彼らの求める物、それが人の命であろうと…差し出さなきゃいけなかったんだよぉ〜」
「そんな…」
「まぁつまりぃ、君の居た村はその名残りが強く残ってたっていう話なんだよぉ〜」
その話を聞いて、私の中ではある種の納得感が生まれた。人の命をただの供物としか考えていないような、悪しき風習。そんな村は消えた方が良いとアダムさんが判断したのも頷ける。…だからといって、滅ぼしていい理由にはならないが。
そんな中、私は思い付いたある疑問を口にする。
「ところでロディさんは何でそんなに地上に詳しいの?ずっとこの遺跡に居たんでしょ?」
「馬鹿にしてぇ〜。ロディだってただ恋愛本読んでた訳じゃないんだよぉ〜。ちゃあんと定期的に地上に出て情報収集してたんだからぁ〜」
「情報収集?一体誰から?」
「誰からってそりゃ知り合いなんて居ないんだしぃ、頑張って色んな図書館を回ってロディが寝てる間の歴史を紐解いたんだよぉ〜」
「図書館…」
私の脳内には人の多い図書館にて、二足歩行で器用に本を立ち読みするワンちゃんの姿が思い浮かばれる。そんな犬が居たら可愛い…いや、それ以前に大騒ぎになるだろう。そもそも図書館に入れるかすらも怪しいものだ。
「まぁ、色々頑張ったんだよ」
そう言うロディさんは苦労した過去を思い返すように、やり遂げた表情が浮かんでいた。
「さてさて、とりあえずこれで君の知りたい事は語り尽くしたかなぁ〜」
「そうだね…ありがとう、ロディさん」
「それでぇ…君はこれからどうするのかなぁ〜?」
「私は…」
「ミレファとはキスするのかなぁ〜?」
「だからしないって!勝手に人をそういう目で見ないで!?」
「ロディとは〜?」
「しないけど…後で吸わせて」
「犬吸いってやつだねぇ。良いよぉ」
「とにかく!話が脱線しちゃったから戻すと…」
自身の毛むくじゃらの左腕を見ると、私は言う。
「完全な獣人に…戻ってみようと思うの」
「制御出来ないかもしれないのにぃ〜?」
「けど、今は他に手が無いから。…私はずっと、弱かったんだ。だから今こそ変わらなくちゃいけないんだと思う…」
「ふーん。もし万が一、暴走しちゃった時はどうするのぉ〜?」
「大丈夫。…私は弱いけど、一人じゃないから」
ミレファの作ってくれた服のポケットから私はある物を取り出した。それは手に収まるようなサイズ感の黒い小箱。常に肩身離さず持ち歩いていたものだ。
「それはなんだい〜?」
「ムッテっていう町から出た時に幽霊に詳しい人がくれたの。私の死んだ友達からの贈り物だって」
「なるほどぉ、確かにただならぬオーラを感じるよぉ〜」
「その人が言うには、『時が来れば必ず開く筈』と。…今がその時なんじゃないかな」
今まで開けようとしても決して開かなかった小箱。固く閉ざされたその箱は相変わらず、開く事は出来ない。だが、毛むくじゃらの左腕で触れた瞬間…変化が起こる。
なんと、実に簡単に箱は開いたのだ。その箱の中には…エメラルド色の金属で作られた、ロケットペンダントが入っていた。そのペンダントを見て、私はつい笑みを零してしまう。
「緑色って…まだ野草ごっこに引っ張られてるじゃん」
優しく、傷付けないようにペンダントを箱の中から取り出す。そして中身を確認しようとロケットペンダントを開くと…そこには一枚の写真が入っていた。私達の村にはまだカメラなんてものは流通していない。いつ撮ったのかも分からないが…その懐かしい写真を見て、何処か切ない気持ちになる。
私、テト、ニオン、ロコの四人が遊んでいる時の写真だ。その写真に映る私達は満足そうな顔をしている。
「この人達はぁ〜?」
「私の友達だよ。もう…会えなくなっちゃったけど」
「ふぅーん。でもぉ、獣人化の為の何かじゃなかったねぇ〜」
「いや、そうでもないかも」
「えぇ〜?」
「受け取ったよ。親友達からのメッセージ」
ペンダントを閉ざし、そのままそれを首にかける。胸元に光るエメラルドのようなペンダントに触れた私は安心したように息を吐いた。
「よし…行くか」
「本当に行くのぉ〜?大丈夫ぅ?」
「うん、もう大丈夫」
「というかそもそも何処に行くのさぁ〜」
「近くにあるキッズさんの研究所に。やり残した事があるから、行かなくちゃ」
「研究所!確かにあるねぇ〜」
ロディさんはうんうんと頷くと、私に向かって一歩を踏み出した。
「それじゃあロディも一緒に行くよぉ〜」
「え、ロディさんも来るの!?」
「暇だしねぇ〜」
「暇だからって…危ないんだよ?物凄く強い人達が居て…」
「犬のフリしてやり過ごすから平気だよぉ〜」
「あんまり研究所に犬が紛れ込む事無いけどなぁ…」
「まぁ何とかなるさ〜」
ロディさんは呑気に頭と尻尾を揺らしながら、ミレファの上がって行った階段の方へと歩き始めた。
「それじゃ、ロディはミレファを誘ってくるからぁ〜」
「ミレファも連れてくの…?」
「来たいかもしれないしぃ〜?」
「もう一度言うけど危ないんだよ…?」
「まぁミレファはロディよりしっかりしてるから、そこら辺の分別は弁えてるでしょ〜。あの子は無理をしない子だよぉ」
「自分はしっかりしてないのを自分で言っちゃうんだ?」
「非を認めなきゃ先には進めないよぉ〜」
「じゃあすぐに恋愛的な目で見てくる非も認めてくれない?」
「………」
「あの?」
「じゃ、ミレファの所行ってくるねぇ!キャロは先に向かっててぇ〜」
そう言い残してロディさんはタタタと階段を駆け上がった。逃げられた、と内心思うが追うのは止めておく。どうせ追いかけても彼は変わらないであろうから。
「まぁ…言われた通り、先に行っておこうか」
私は入口の扉を開き、神殿を後にした。
…………………
暗くて目印らしい目印も無いのだが、人の勘というものは案外正確だ。ナイトステップを駆使してバレずに地底人の集落から出た私は三日前の記憶を頼りに洞窟内を進んで行ったのだが…そう手間取る事もなく、目の前にそびえ立つ人工物の前まで辿り着く事が出来た。…ナイトステップを使った代償として、またもや体毛が増えて獣人化が進んだが。
白を基調とした、鋼のような材質で作られた研究所。その研究所は半分以上岩の中に隠れており、その全体像は掴めない。以前アセツさんとの契約中にロブの魔法で大規模に研究所を破壊したのだが、その時も岩に阻まれて脱出は出来なかった。
「…そういえば、アセツさんのミサンガってまだ残ってるんだよなぁ」
自身の腕に巻き付けられた青のミサンガを見て私は呟いた。あの時、三つあったうちの二つはじゃらもんちゃんが外してくれた。残る一つは特に影響も無い為忘れていたが、冷静に考えてみると一生着け続けるのは少し嫌だ。
「何とかして外せないかな…これ」
そんな事をぼやきながら、私はポケットから金色に光る鍵を取り出した。これはじゃらもんちゃんが手に入れてくれた、出入り口の鍵。これが無ければ私はミレファの元で回復する事も無かった。改めて、彼女には随分と助けられた。
「ふー…深呼吸…」
私は鍵を扉の鍵穴に差し込む。あの時は逃げる為に必死であった。だがしかし、今は違う。中に取り残されたクリさん、そして捕らえられた被検体の皆んなを逃がす為に戻るのだ。この三日間で何かが変わった訳ではない。変化があったとすれば傷が塞がった事と、自身が獣人である事を知ったぐらいだ。いずれにせよアセツさん、チャシさん、ミィさんに勝つビジョンは見えないものの…それでも、妙な自信があった。
私ならやれる、きっと何とかなる。その気持ちを胸に、私は研究所の扉を開いた。するとそこには以前見たような殺風景な廊下が…と、思っていた。
「え…?」
以前来た時は扉と壁しかないような、色の無い場所であった筈である。だが今私の目に映る景色は緑一色。通称猫じゃらしと呼ばれるエノコログサによく似た緑色の植物が壁や天井、更には床にまで隙間無くびっしりと生えていたのだ。あまりにも自然に侵食された内部を見て、たった三日でこんな事になるのか?といつ疑問が湧いてくる。
「一体何が…」
そう思わず呟いた時であった。私は前方から一つの人影が近寄ってくる事に気がついた。
「あれは…研究所を徘徊してたゾンビさん?」
相変わらず生気のない顔色で、ふらふらと彼は歩く。そんな彼は小さく口を開いた。
「バケモノ…バケモノ……」
そう言い残し、彼は倒れる。それ以上動かないのを見るに力尽きたのであろう。何故そうなったのかは不明だが、少なくとも研究所内で何かが起きているのは確定した。私は腕を組んで考える。
「研究所側にとってのイレギュラー。それはやっぱり…ミィさんなのかな。ロディさんの話によるとミィさんは自由に自身の肉体を変化させられるみたいだし…」
そこまで言って、私は自身の言葉に違和感を感じた。
「いやでも、今のミィさんはキッズさんの肉体を得ている筈。魔法関係無く元々変身出来る体質なら、今は変化する事は出来ないのかな…?けどその場合、バケモノって一体…」
この数日で何が起こったのか、私には分からない。意味が分からなさすぎて不気味だ。行くのは少し躊躇われるが、それでも行かねばならない。
私は後から来るであろうロディさん達の為に扉を開けたままにすると、森の奥地に進むような感覚で植物に覆われた廊下を進み始めた。
〜〜〜〜〜〜〜
「………」
パナの名はパニ。元々は養豚場の豚であったが、ひょんな事から魔族となった魔獣だ。だが力も知恵も何も無いパナはただひたすら凶暴な魔族や人間の騎士から逃げ隠れる生活を送っていた。そしてある日、罠にかかってしまい、こうしてキッズの研究材料として捕らえられていた。
ここは地獄だ。キッズは命を命とも思ってない、極悪非道な人物だ。最初のうちは抵抗の意思もあったのだが…共に魔族となった最愛の弟を目の前で処理された時から、パナの心は砕かれた。次は自分だと理解したパナはその日から、無気力に生き続けた。
そんなある日…目の前に解放を宣言する白髪の少女が現れた。だがここに居るのはパナと同じく生きる気力を失った者ばかり。彼女から差し伸べられた手を受け取る者は居なかった。…ただ一人、煩い小娘を除けば。
そうして白髪の少女と騒音は戻って来ると誓って、その場を後にした。だが…彼女らは結局、戻る事は無かった。恐らく捕まって始末されたのであろうと納得したが…事態が悪化した事を、パナ達はすぐに思い知った。
「な、なぁ…あれなんなんだよ…」
パナの左上の牢に捕らえられた魔族、人間の子供サイズのキリンの魔獣は怯えきったような怖色でぽつりと零した。返事をしてやる義理は無いが、パナは言う。
「化け物だパナ。それ以外、形容する言葉が無いパナ」
「あ、あれは生き物なのか…?あんなのが存在していいのか…!?」
「…もしかしたら、死神パナね」
「あぁ、確かにな…!見回りのゾンビ達は、アイツに触れられただけで死んだ…!あんなの…存在していい訳がねぇ…!もうおしまいだぁ…!」
何を今更。そう言いかけて、パナは口を閉じた。キッズに捕らえられた時点で自分達の人生は終わったようなものだ。だが、恐怖で震えている相手にわざわざそれを言う必要も無い。
震えるキリンに同情してやると、今度は少し離れた牢から声が聞こえる。三足歩行のイルカの魔獣だ。
「私達…これからどうなるんでしょうか…」
「どうもこうもないパナ。パナ達に出来る事はただ一つ、待ち続ける事だけだパナ」
「そう…よね」
イルカの魔獣は溜息を漏らす。
「はぁ…キャロちゃんとじゃらもんちゃんは大丈夫かな…」
「…パナ達の会話、見てたパナ?」
「えぇ…もう色々と諦めがついて出る気は無かったけど、あの二人の目は輝いてた。今も元気にしてるといいなぁ…」
それはただの願望であり、二人が五体満足で生きている確率の方が低いだろうとパナは密かに思う。実際彼女らが死んでいると思うと気分は良くないが…それでも、現実的に考えれば仕方の無い事だ。この研究所にはキッズ、アセツ、チャシ、そして…徘徊するあの化け物が居るのだから、生きている訳が無い。
だがそんなイルカの彼女に共感したのか、遠くに捕らえれた姿も知らない魔族が口を開いた。
「な、なぁ…どうせ死ぬならダメ元で逃げ出してみないか?」
「今まで生気を失っていた癖に、何を今更。第一パナ達は逃げられないパナ」
「で、でもよ!俺達が助からなくても…あの二人の少女は助けてやりたくないか?俺の娘も生きていたらあれぐらいだったろうと考えると…どうにも感情移入しちゃって…」
「わ、私もそう思う!」
「僕もだ!諦めた命だけど、あの二人の為なら…!」
…馬鹿な奴らだ。廃人寸前だった癖に、ありもしない希望に縋りついている。この状況では何をどう考えようとも現実は変わらないというのに、あの煩い小娘に感化されたのか彼らの声には活気があった。そしてその活気ある声はどんどんと伝染していき、捕らえられていた者達は次々と声を張り上げた。
そんな愚かなお人好し共に対し、深い溜息を付いたその時であった。パナは何だか息苦しい事に気が付く。
「何だ…?」
そう、声を漏らしたその時であった。突然至る所から風が吹き、そしてそれらの風は一箇所に集まる。久しぶりに見るその光景に目を丸めていると…風の中から、一つの魔石が落ちた。
石風。その現象によって明澄の魔石が出現し、それを取り込んだ者は魔族となる。当然魔族である自分らもそれは既に経験済だ。しかし…今目の前に落ちている魔石は血液と毒液が混ざったような、禍々しい色をしている。決してあの日のような透明な色ではない。
困惑していると、得体の知れない声が部屋中に響いた。
「『諸君!一生檻の中で過ごすなんてまっぴらだと、そう思っていないか?このぼくがお前らモルモットを救ってやってもいい!』」
「な、何だ!?声が…!?」
「あ、あなたは一体何者なの!?」
「『ぼくは空気さ。だが、そんな事はどうでもいい。このぼくが差程の利用価値も無いお前らにチャンスをくれてやろうとしているんだ。馬鹿でない者はこのぼくの用意してやったその魔石を取り込むんだ』」
「す、するとどうなるんだ!?」
「『力を得る事が出来る。君達は魔族を超えた、更なる進化を遂げるんだ!もう何かに怯える必要も無い、この監獄を破壊して意のままに周りを支配する力が得られるんだ!どうだ?素晴らしいだろう!』」
「ち、力で支配だなんて。そんな事…」
「で、でも力がありゃあこっから出られるんだろ!?そしたらあの少女達を救いに行けるかもしれない…!」
「私はこの魔石を取り込むわ!」
「お、俺も…!」
「『ククク…良いぞ、モルモット共』」
謎の声が楽しそうに笑う中、パナは無表情で口を開いた。
「お前の目的は何だっパナ?」
「『そうだね、言うのを忘れていた。その魔石をくれてやる代わりに…一つ条件がある』」
「条件?」
「『キッズを殺せ』」
「…ほう」
「『君らもキッズが憎いだろう?ぼくもね…アイツには仮がある。このぼくが空気になったのも、アイツのせいだ。君達とぼくの共通の敵を倒す、利害は一致してるだろ?』」
その言葉を聞いて、パナは思考する。そんな中周りに居る連中は叫ぶ。
「こ、殺すだなんて!いくらキッズでもそれは…」
「でも…他に道は無いわ!」
「よ、よし…俺はやるぞ!俺は…」
「そ、そもそも…魔石が目の前にある以上、キッズを殺さなくても力は手に入るんだ…そんな約束守る必要なんて…」
そんな事を言いながら、彼らは次々に魔石を飲み込み始める。すると魔石を飲み込んだ者達から赤紫色の光が放たれた。
「グ…グオオオオオオオオ!」
「力が…チカラガァァァァァ!」
「ブルァァァァァァァ!この力があれば!俺達だってぇェェェ…!」
その周囲の反応を見るに、取り込めば力を得るというのは嘘でもないようだ。一同は自身を捕らえる硝子を破壊し、次々と外へ出て行く。彼らは得た力により、自由となったのだ。
そんな中、パナは…
「…くだらん」
目の前で輝きを放つ魔石を、パナは踏み潰した。
ムッテでシズカさんから貰った箱の話をずっと放置していました。果たして覚えている人は居るのでしょうか?こういうのは大抵定期的に忘れないように作中で触れておくべきなのですが…べ、別に触れるタイミングが無いなぁとか考えてるうちに忘れてたりなんかしてないんだからねっ!