表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

百鬼

百鬼 その賢者も人形

作者: PANCAKE:

「ーーー様、村の北で畑が荒らされました。」



「ーーー様、山の方で火が上がってます。」



「ーーー様、隣の村から客人です。」



「ーーー様。」「ーーー様。」「ーーー様。」



賢い人間というのは誰からも必要とされる。



それは水やらと同等の価値があり、



それは娯楽よりも価値がある。



しかし、



儂自身、



その事実に大きな疑問を抱く。



確かに賢い人間がいれば、



村は発展し、



市は栄える。



厄災が起きれば、



火消しが手際よく進む。



だが、



この事実は余りにも浅い。



浅く薄い。



村は時間があれば発展する。



市は人が通れば栄える。



厄災も経験を積めば良いものだ。



賢い人間は、



集団があってこそ役がつく。



それはつまり、



賢ければ賢いほどに、



自身が愚かに思える。



それを考えれば考えるほどに



儂自身はいなければいいのではと、



疑問が、



不安が、



そこにはあってしまう。



儂は村に慕われているのではなく、



儂が村に飼われている。



そんな犬者である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ