『魔王勇者の無双の旅』ダイジェスト版。まだ『魔王勇者の無双の旅』を読んでない方へ
「レンくん、突然ですが、仕事ですよ…」
「はははは、このニートに働けって言うのか?」
「誇っても何もかっこよくないですよ…」
魔王勇者のシリーズの名前の元になった紅 蓮と、桜嶺 葵の2人が白い空間でどこかに向かって話し始める。
「それで仕事ってなんなんだ?」
「『魔王勇者の無双の旅』から来た人は分かってるけども、『魔王勇者の始まりの道』から読み始める人はわからないことが多い。だからそんな人用に無双の旅の大まかな説明をしろって仕事がきてるんですよ…」
「うわ、何それめんどくさ」
と言ってもやらなければいけない事なので、さっさと始める。
「まずはレンくんの説明ですね…」
「イケメンで天才でチート持ちの圧倒的最強な主人公」
「ではなくただのニートですね…」
レンに精神攻撃!
「そういうアオイはいじめられたことによって自信が持てなくて最後が小さい声になっちゃうんだっけ」
「そう、ですね…」
アオイがしっかりと断言しなかったが、無視して進める。
「それでレンくんがサーリアという女神に魔王を倒す勇者として呼び出されてスキルをたくさん貰うんですよね…」
「その直後に現実世界に戻されたと思ったら階段から落ちてサリアという黒ドレスの魔神に呼び出される」
「それが終わったら私と一緒にサーリアに呼び出されて異世界へって、展開早いですね…」
ああ、そういえばそこでアオイが天使になったんだっけ、まぁ、詳しいことは『魔王勇者の無双の旅』を読んでもらうことにしよう。
「異世界転移後に王様から魔王についての説明を受けて、魔道具を貰ったんですよね…」
「確か俺が物体転移の腕輪で、アオイがすっごい弓だったよな」
すっごい弓、まぁ爆発する光の矢を飛ばしたり、必中だったりするやつだね。
「物体転移の腕輪は私に矢を渡すためにレンくんが選んだんですよね…」
「結局使わなかったけどな」
「そしてマインという緑の髪の少女を仲間にしたんですよね…」
「魔王の右腕なんて称号持ってて、王都を出てすぐのフェンリルの森の中で襲ってきた時は魔王のスパイかと思ったんだよな」
「でも、ちょっと喧嘩したら何故かマインがレンくんに懐いたんですよね…」
「そこで私の登場です!」
何やらかっこいいポーズとともに緑色の髪の絶壁少女、マインが現れる。
「私は鬼人族っていう身体能力の高い一族の出身で、人間によって滅ぼされた村の生き残りです。そのあと私と同じ髪の旅人さんに助けて貰って、その時に魔王の右腕、という称号を受け継ぎました」
「そして憎いもの人間、尊敬するもの人間、という不思議ちゃん」
「旅人さんが人間でしたからね。村を滅ぼしたのが人間の騎士で、命の恩人は人間の旅人って、なんか不思議ですね」
人間ばかりの地球では復讐相手と殺された知り合いが同じ種族というのはよくある事なのだが異世界では珍しいようだ。
「そして次にギルドに行ったんですよね…」
「そこら辺はあまり言うとこないかな」
「関係ないからですね。となるとやっぱりミィですか」
「ああ、そうそう。確かマインがフェンリルの森とは別の森で拾ってきたんだよな」
「白い猫と少女の奴隷でしたよね。猫がハクで、少女にミィと名付けました…」
この辺でマインとアオイの戦争があったのだけどそこは『魔王勇者の無双の旅』を以下略
「その次は普通に奴隷商人から買ったんですよね…」
「ダークエルフだな。名前が無い、っていうのをマインが聞き間違えてナイナなんて言う適当な名前がつけられた子」
「自分の体を媒体にした魔法が得意な子でしたね」
そのあと少ししたら魔王城があり、魔王が現れると言われてる魔の森につくんだよね。
「そこでまたサーリアに呼び出されて、俺が魔王だったこと、サーリアとサリアが姉妹だったことが明かされるんだよな」
「レンくんを殺そうと来た現地産の勇者を殺して、王城をぶっ壊してサーリアと決闘しましたよね」
「そのあと女神たちの所に行って少しおしゃべりして、帰ってきて数ヶ月くらいで私たちの幼馴染みで学生兵っていうエリート街道を走っているライトが来ましたね…」
「レン様が私に告白したあと辺りですね。彼氏持ちになったあとだからよく覚えてます」
ライト参上!
と決め台詞を叫び、やってくるがこれ以上増えると面倒なので無視して続ける。
「そして隣国のメナール法国が宣戦布告をしてきたんですよね」
「俺の国と隣のグガン帝国にな」
「私が帝国の女帝、エリザベスと親しかったから直ぐに同盟を組んで対抗したんです…」
「その時からエリザベスはライトにアプローチを始めるんですよね」
鈍感を極めたライトは全然気づいていなかったけどね。
「そして戦争が終わったあと、消化不良のマインが俺と喧嘩して俺が凍らされるんだよな」
「5年間凍ってましたね…」
「溶けたのは確か、ライトとエリザベスの婚約記念パーティーの時でしたね」
「一国の姫が婚約だけでパーティーを開くくらい鈍感でしたからね」
そしてレンが起きてから半年後くらい。
「またサーリアに呼び出されて今度は戦神と戦うことになったんだよな」
「私とレン様が2人してかかっても倒せませんでしたね」
そして2人が死んでから、アオイが世界時計に干渉。自分の命を代えたエネルギーを使って時計の針を巻き戻し始める。
「そこで私が800回以上、人生やり直してることが分かるんですよね。記憶を保持しているのは私だけで」
そして、ここまでが『魔王勇者の無双の旅』の大まかな話。
もちろん細かいところまで説明すると時間がかかるので割愛しているが、『なぜ』を知りたい人は是非とも読んでみて欲しい。
「ここから先、語られるのは『魔王勇者の無双の旅』のループ前。まだ1度もループしていない、本当の最初」
「まだ、何も知らない私と、最初の魔王勇者の話です…」
魔王勇者の始まりの道
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魔王勇者の無双の旅
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