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1-9 ビー アライト

 どうも、リスナーの皆さん宇宙の爆笑王『マスクドDJ雷音』ですよ。

10億年彷徨い続けた移民船ホープが、惑星シームに墜落の危機!!

全長10kmを越える巨大宇宙船が落っこちたら、

シーム星に、どれだけの被害が出るか分からない。

移民船ホープをコントロールして墜落を阻止しようとする

宇宙海賊キャプテンワールド。

しかし船はとっくに壊れててそれは無理だと、破壊を勧める私。

一刻も早く、移民船を爆破しようと言ったんだ、ごく自然な流れでしょ?

そしたらワールドの奴が急に笑いだしてだねぇ……



「面白い事を言った自覚は無いんだけどなぁ」

「そんなもの、とっくに試みたさ。だが俺達の艦の火力を尽くしても

傷1つ付ける事は出来なかった、お前達が持ち込んでるであろう爆弾も、

どのような兵器も、この船には通用しない」

「どのような兵器も通用しない?」

「そうだ、調査の結果この船の外装に使われているのは、

破壊不可能な鉱物アブダイトだという事が分かった」


アルスさんが驚きの表情を見せた。


「宇宙じゃお馴染みなの? その、あんぶれら? とかいう物。」

「ブラザーフッドの戦力は宇宙軍を持つ惑星の総戦力に匹敵すると言われている、

アブダイト……破壊不可能の物質という伝説は本当だったのか」


 はぁ~……、方や壊れて使えない、方や絶対壊せないか、

次から次へと、何から何まで本当にままならないね。

いやでも待て、破壊不可能だなんて、そんな物が存在するのか?

何よりその、あぷれしお?をカイ星人は加工してるじゃないか。


「バート、カイ星人はどうやって破壊不可能な物質で、こんな船を作ったんだ?

その加工技術で破壊する事が出来るんじゃないの?」

(それは、分からない)

「ちっ、やっぱお掃除ロボットは、そんな情報持ってないか」

(いや、カイ星やホープについての情報は一通り持っている、

それでも分からないんだ、ホープの外装は当時のカイ星人が作ったものではない)

「どういう事だそれは」

(ホープの外装は、カイ星の有史以前に作られた遺跡だからだ。

1万年以上前の物と言われていたな。

反対派との激しい戦争状態の最中、無事に打ち上げを成功させる為、

いつまで続くか分からない、厳しい宇宙の旅で市民たちを守る為、

破壊不可能な物質で作られた遺跡の内部を、宇宙船に作り替えたんだ)


 船にしちゃ無理のある形だなっていうのは、ずっと思ってたんだけどさ……

これ遺跡ですか、10億年前の更に1万年前に作られた物だって? 

つまり、カイ星には何だか分からないピラミッドが昔から幾つもあって、

それがメチャクチャ硬いから、宇宙を飛べるようにして、中に街を作って、

移民船にしちゃったって……どんなぶっ飛んだ発想してるんだよ。


「そ、それにしたって、これを作った奴は大昔にいたわけだ。

破壊不可能って事は無いだろ? 何なら私が……」

「もう良い、黙っていろ」


ワールドの言葉に周りの宇宙海賊達が作業を止め、私とアルスさんに銃を向けた。

もう慣れたね、宇宙人はムカつくと相手に光線銃を向けるんだよね。

しかしワールドが銃を下ろすよう手で指示すると、宇宙海賊達は銃をしまい

私達を一睨みすると、またそれぞれの作業へと戻っていった。


「時間が無いんだ、悔いは残したくない、分かってくれ」

「分かった、もう黙るから最後に聞かせてくれ。

このままお前達はベストを尽くし、それでも残念な事に駄目だったとしよう。

そのときはこの船と運命を共にするつもりなのか? ここにいる皆一緒に?

破壊不可能な牢獄の中で成す術無く死ぬ事も、自分の納得のいく正義を貫ければ

悔いは残らないとでも言うのか?」

「フフ……」


え、何でまたそこで笑うの?

すると周りの宇宙海賊達までニヤニヤしながら、胸元に着いている

丸や三角のブローチのような物をツンツンと指さしている、

横を見ればアルスさんまで、座った目でそれをしている。

何? それが今、何の意味があるわけ?


「テレポータンだ、宇宙船乗りにとっての必需品を知らんとは、

どこの田舎星の者だ? これを使えば、いつでも母船に瞬間転送される」


そんなのあるんですか~? 

そんな便利な物あるなんて知らなもの、こっちはさぁ。

うわぁ~……さっきの発言とか超恥ずかしいんだけど。


「おおぉぉぉ!」


 突然、宇宙海賊達が歓声を上げた。

するとさっきまではただの箱のように積まれていた物がピカピカと発光しだし

ただのっぺりした無機質な空間が、息を吹き返したように輝きだした。

周囲の壁はモニターとなり、一面にカイ星のものと思われる

謎の文字がズラズラっと表示される……やばい、純粋に格好良い!

10億年も前の物を本当に復旧させちゃったの?

地震のようにホープ全体が揺れた、これは推進装置も生きてたって事なのかな。

キャプテンワールドの挫けぬ思いが、ついに奇跡を起こしたの?

間抜けなマッチョ軍団、脳筋動物園だと思ってた宇宙海賊達が

イケてる天才集団に見えるよ。

どの人がロディさんだっけ? それは……ちょっと分からないか。


いや~良かった良かった、ここでちょっとブレイクだ。

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