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4話 テス勉彼女と頑張ります 1

「お前たち、来週からはテストだ。」

星野先生の一言で皆の顔が絶望へと変わる。

まあ朝からこんなこと言われたらやる気でねえよな


「テスト範囲はもう配ってあるから………大丈夫だろ?」

笑っているが、瞳は輝いていない。


「赤点、取るなよぉ?」





悪魔の声が、教室の生徒達を勉強モードに切り変えた。



そして俺も同じ。成績は真ん中くらいだが、あまり点はよろしくない。



「はぁ~」

「どうしたの、優雅?」

そんな絶望顔の俺に話しかけたのは怜亜だ


「テストと言う魔王に殺されそうなんだよ」

「あはは、何それ~」


笑い事でいいよな。怜亜は賢いし。



「勉強するか」


今日の授業は超真面目モードで聞いた








「優雅君」

「なんだ優理」

「もしかして、勉強困ってる?」

「ああ。テストと言う魔王に殺されそうだ」

「じゃ、じゃあさ」

「ん?」










「私の家で勉強しない?」

「え? えええ!?」


優理の家で!?一緒に、だと!?


まて、確か小テストでも入試でも一位だったよな!?


「いいのか!?」

「うん。彼氏が困ってるなら彼女の私が助けないとね!」

胸を張って言う優理。

スタイル良いんだから胸張っちゃだめでしょ。


「今週末どうかな?」

「良いよ! ありがとう。ほんと助かる」

「ううん。気にしないで」

そう言いウインク


可愛すぎだろ。俺のHPはもうマイナスいっちゃったよ。



「「ちっ!」」


男子共の大きな舌打ちは気にしな~い







毎日授業を神経に聞いているせいか、時は早く経ち、もう週末となった。







「ここでいいんだよな」


スーパーの前で待ち合わせる。

優理の家は歩いて行ける距離らしい。



「そういや、初めて行くんだよな~」


しかも休日って、親居るよな?

挨拶要るよな。










「優雅君ーーー!」

「ん?」


俺の名前を呼ぶ声がする


「ごめん遅くなって!」


声の主は柊優理だった



「大丈夫。俺も今来たから」


定番のセリフを言う




「それじゃ、行こっか」

「ああ」


俺は優理の家に向かって歩き出す










「でかぃ……」


そういや金持ちだったな


「行こ、優雅君」

「あ、ああ」



家の中へ入る




「ただいま~」

「お、お邪魔します!」





「君が桐生優雅君ね?」

「あ、はい!」


すっげえ美人……

優理くらいの髪の長さ、そして優理と同じくスタイルが良い。


「初めまして、優理の母の(しずく)です」

「初めまして、桐生優雅です!」

「ふふ、よろしくね」

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

「さ、上がって」

「はい!」


雫さんに付いていき、リビングへ向かう。


「座って、二人とも」

「はい」

「うん」


やばい緊張する……優理の父っぽい人もいるし。



「初めまして、優理の父の元帥(げんすい)だ」

「初めまして、桐生優雅です!」

「君のことは娘から聞いたよ。ゲームや小説が好きなんだってね」

「は、はい」

「じゃあうちの会社の製作したゲームは何かしたかい?」

「え?」


優理のお父さん、まさか……


「私の会社、ホープの製作したゲームだよ」


ええ!?ほ、ホープってあのホープ!?


ホープとは、ゲームは勿論のこと、日常品や家電製品など様々な製品を作っており、日本トップの企業だ。

そんなとこの社長って……凄すぎだろ

だから家もこんな大きいのか。

そして俺はホープの製作したゲームをしたことがある。そして、かなりガチ勢だった。


「あります」

「本当か!? 何をした?」

「モンスターハンターマンです」

「おお!!」


モンスターハンターマンとは、世界中でバカ売れした超人気ゲームだ


「嬉しいよ……」

「ありがとうございます」



「父さん」

優理が久しぶりに口を開いた

「何かな?」

「そろそろ部屋行っていいかな? 今日は勉強しに来てもらったの」

「おおそうか。すまない」

「ううん。じゃあ優雅君、行こ?」

「ああ。失礼します」

礼をし、優理に付いていく。







「ここだよ」

ドアの前に立つ


ああ、彼女の部屋に初めて入る……

緊張するぜ。



ガチャ

ドアが開いた。


部屋の中には、ピンクのクッションやピンクのカーテンなど、まさに女の子の部屋って感じがする。


「あ、あんまり見ると…恥ずかしい」

「あ、ごめん…」

恥ずかしそうに下を向く彼女はとても可愛らしかった。


「座って?」

「ああ」

ソファーに座る俺と優理




「………ん」

「え?」

隣に座ったかと思うと、俺の肩に頭を預けてきた。


「ごめん、勉強しに来てくれたのに。でも、学校ある日じゃあんまり甘えられないから……」

「優理……」


優理の頭を優しく撫でる



「優雅、君?」

「思いっきり甘えていいからな? 普段の学校でのストレスとか全部消えるくらいに」

「ありがと」

更にくっついて来た








しばらくしてから、俺達は勉強を始めた。

俺の成績は優理大先生に懸かっているようなものだ。お願いします!

彼女とテスト勉強……いいっすね!

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