2話 俺氏、リア充になった
寒いですね~
皆さんも体に気を付けてください!
「ふあぁ……」
時刻を確認
7時10分
家から学校には徒歩20分で着く
学校は8時30分までに行けばいいので、余裕で間に合う。
「俺……遂にリア充に……」
昨日の事を振り返る
嘘か罰ゲームとしか思えない
でも、彼女のあの瞳を見ると嘘とは思えないんだよなあ……。
ピンポーン
「こんな朝早くから誰だ? まあ母さんが出るだろ」
「優雅あ!! 早く起きなさい!!」
何だよ…起きてるって
俺は速足で一階へと向かうのだった
「え?」
「おはよう、優雅君」
そこには俺の彼女、柊優理さんがいました。
「え!? 何でいる!?」
「昨日連絡先交換してから住所聞いたでしょ?」
そうだったーー
俺昨日柊さんと帰ってる時LINEで連絡先交換して、家帰ってから住所聞かれたんだった。
「優雅、あんたやるわね。何したら落とせたの?」
「別に何もしてねえって!」
「うう……優雅君のパジャマ姿、可愛い……」
「あ!? 着替えてくるよ……」
何か恥ずかしいな
「ふふ……」
一緒に登校中、柊さんが突如笑った。
「どうしたの?」
「朝から優雅君のパジャマ姿が見られて嬉しかったなって」
「ど、どうも」
周りのやつらの視線が痛い
ただでさえ学校行くのだるいのに、加えて学校一の美少女と並んで登校を見せつけられると、もはや活力無くなるよな。
「優雅君? どうしたの?」
今度は俺が聞かれた
「いや、何でもないよ」
「そっか」
はああ~。こうして間近で見るとほんと可愛いし綺麗だよな。
黒髪ロング、色白な肌、そしてボンキュッボンだぞ~。もはや童貞殺し!
と、そんなことを考えているうちに学校に着いた。
学校では目立たないよう柊さんとあんまり話さないようにするか
と言っても、既に登校何人かに見られてるからな~。
「優雅……お前……」
教室入ると秒で健に話しかけられた
え?何?
「この裏切り者があ!!」
「何でえ!?」
「みんなの柊さんを~!!」
「え…でも……」
告白してきたの向こうだし俺にどうこう言われても……
「ま、飽きられないようにな」
「お、おう」
俺と柊さんの噂は瞬く間に広まった
~昼休み~
さーて学食にするか~
そう思っていると
「優雅君、今日お弁当ある?」
「いや、無いよ?」
「その……これ!」
柊さんが弁当を差し出してきた
俺としては食事の費用がかからないのは嬉しいが、何よりわざわざ俺のために弁当作ってくれたのが一番嬉しかった。
「ありがとう!」
「うん! あの……一緒に食べよ?」
「わかった。行こ!」
「やった!」
断れませんよ可愛すぎて。
美少女の、やった!って最高ちゃいまっか?
「「ちくしょーーーーー!!」」
男子どもの悔しい声が教室に響いた
屋上に来た俺達
さっそく弁当食べようかな
まずは卵焼き
「美味しい……」
なんか卵焼きが口の中で蕩ける様な美味しさだ。
「ほんと!? 良かったあ……」
安心し胸を撫で下ろす柊さん。可愛い。
「じゃあ、また作ろうかな」
笑って俺にそんな事を言った
今日は時が経つのが早く感じた。
二人並んで帰る。
「今日はみんな、私達の事会話してたね」
「そりゃ学校のアイドル柊優理に彼氏ができたから、ね」
「優雅君は私と付き合ったの後悔してる?」
「え、何で?」
「聞いてみただけだよ~」
まだ付き合って2日だしな~
「後悔、してない」
「ほんと!?」
「うん。てか柊さんこそ後悔は?」
あえて逆に聞いてみる
「私は…後悔どころか超嬉しい。こんな素敵な人と付き合えたから」
「そ、そっか」
暫しの間、沈黙が………
「優雅君」
「な、何?」
突然声をかけられびっくりした
「優理って呼んで……柊さんじゃ、嫌」
オタクな俺に現実世界の女の子……それもこんな可愛い子を名前呼びはハードル高いよ。
でもラノベでは、ここで名前で呼ばないとヒロインは頬を膨らましそっぽを向くのだ。
仕方ない
「優理……さん」
「うう……」
何やら顔が赤く染まっているようだ
「え? 大丈夫?」
「うん。…ふふ、えへへ」
「そんなに嬉しかった?」
「うん!」
とりあえず喜んでもらえて良かった
俺のリア充生活はまだまだ続きそうです。
あまりストーリー進んでないですね笑