表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

1.女神の独り言 その1

女神さまは今日も忙しい

――ああ、忙しい忙しい。


 不慮ふりょの事故や病気で死んじゃった人の魂を、魔王の軍勢に苦しめられてる異世界に転生させるだけの簡単なお仕事……って聞いてたのに、予想以上の忙しさだわ、これ。


 毎日のように若い人が病死やら事故死やらしてるせいで、人材は選び放題! なんだけど……「当たり」の人って中々いないのよね~。


 面接の時に「お、この人なら大丈夫そうだ」って感じても、実際に転生させてみると、戦いを避けて「新しい人生」をエンジョイしようとする人も多いし。


 あと、最近特に多いのは、私が与える「女神の加護(チート能力)」に、戦いに役立つものじゃなくて、自分の欲望をかなえる為の能力を選ぶやつ!


 この間の人なんか最低だったわ~。「魅了チャーム」の加護を選んでいったんだけど、使い道は「手足となってコキ使える配下」と「ハーレム要員」の確保なんだもん!

 私の加護は、あんたの欲望を充足じゅうそくさせる道具じゃないっての!


 まあ、あの人は心がけがれすぎてて、転生先で上手くいかなかったみたいだけどね。

 ざまぁ。


 ――ともかく、転生候補は沢山いるけど、役に立つ人材が少ないのが、目下の悩みどころなの。


 あ、でも、時々は本当に「大当たり!」って人にも出会えるんだよ?

 この間もね――。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ