ベストな飲み会の人数とは
私にとってそれは2人である。
4人までが飲み会を楽しめるかどうかの境界線。5人以上になると参加するのが億劫に感じる。数十人規模の飲み会になるともう苦痛で仕方がない。
理由を順に説明する。
まず2人。これは飲み会というより単なる「飲み」と言った方がしっくりくる。2人だとじっくりと会話できるのがいい。お互いの話したいことを好きなだけ話せるのがいい。2人で何時間も飲んでいると、話題が尽きてきたり、沈黙の時間があるのではないかと思う人がいるかもしれないが、何時間でも話せて、もし沈黙の時間があっても苦ではない間柄の人としかサシ飲みはしないことにしているので、問題ない。
次に4人。個人的にこの人数が楽しい飲み会かどうかの境目になる。4人だと居酒屋のテーブル席に座っていても、また移動中も4人 or 2人&2人 の組み合わせで会話できていい。2人飲みの時と比べて大勢の人数で話せるので、ワイワイと賑やかだ。しかしその分1人当たりの発言量が減り、会話も細切れになりやすい(話題がコロコロ変わりやすい)。4人だと一つの話題についてじっくりと話すというより、様々な話題を少しずつ話す、広く浅くの話し合いになりやすい。
そして数十人規模。この人数になってくるととても全員と話すことは困難になってくる。狭い居酒屋の席にズラーっと座ってみんな一斉に話しているので、動きにくいし、非常にうるさい。私は喉が痛くなるほど声を張り上げて、相手の発言を注意して聞かないと、会話ができない。というか会話など成立しない。相手の話がよく聞こえなかったがとりあえず笑っておく、そんな雰囲気だけの場になる。そしてたいてい4人グループ程度に固まって、その内輪で話す。これでは数十人規模の飲み会の意味がないではないか、と私は思う。
ここまで読んでいただければなんとなくお分かりいただけると思うが、私は飲み会が嫌いだ。特に大人数の飲み会では、いつも話題に困って黙ってしまい、孤立する。周りの話に耳を傾けると、たいてい非常にどうでもいい話をとにかく大声で話している。そしてみんなとにかく笑っている。私はこの状況が気持ち悪くて仕方ない。きっと話が面白くて本心から笑っている人などいない。ただ周りの空気を読んで、飲み会なんだから楽しく騒がなくてはならぬと思い、皆愛想笑いをしているのだ(私がひねくれすぎ?)。
でも仲のいい人と飲みに行くのは好きだ。実は私はアルコールがほとんど飲めないのだが、チューハイ一杯で酔っ払い、どうでもいい話をすることがとても楽しい。だいたい仕事の愚痴、人の悪口、現状の不満といったネガティブな話を笑い合いながら話すのだが、ここでは腹から笑って話ができる。
私はひねくれ者なので、たいして好きじゃない人に対してだと「ここで私が言った言葉をどこかで言いふらされるんじゃないか?」「こいつに私の情報をどこまで明かしていいのか?」「自分の趣味嗜好考えなどを話しすぎると、後々私にとって不利益が……」と色々考えてしまい、結局ニタニタと愛想笑いを浮かべて、ただただ疲弊するだけの飲み会になってしまうのだ。
結局何が言いたいかというと、私は大人数の騒がしくてノリだけで盛り上がる飲み会が嫌いだということ。またサシ飲みは好きだということである。