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門をくぐると、手入れが綺麗にされている庭園が見える。
(きれい…でもなんで、薔薇が全部真っ黒い色なんだろうか…)
綺麗にされているが華やかさがない庭園は少し不気味だ。
扉の前に着くと扉が開き1人の少女が出てきた。
その子は私をチラリと見るとすぐ目線を男の人にを戻した。
「テイガン様そちらの者は?」
(テイガンっていう名前なんだ…)
「さっき拾ってきた」
(拾ったって…間違ってはないけど…)
「またオモチャにするんですか?片付けるの大変んなですから…」
(片付ける?オモチャ?…まさか…)
嫌な予感がしてその場から逃げ出そうとすると腰にグイッと腕を巻かれ後ろに行けなくなり、無理矢理中に引きづられるように入ってしまった。
「さぁて、聞きたいことがあるからこっちに来い」
また、無理矢理引っ張られ部屋に連れて行かれる。
「はぁ…テイガン様ったら」