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巨大人型ロボットに物理法則を適用したら一体どうなるのだろうか  作者: 勇者王ああああ
悠久機試作16号機『皇帝(ツァーリ)』
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結果発表続き

 しかしそんな会場の空気なんて弓佳ちゃんは微塵も気にする様子はなく、とにかく嬉しそうに頷きながら言葉を続けた。


『うんうん。そうだよね! でもそんな私たちにも一つだけ悩みがあるんだよねー』


 わざとらしく頭を抱え、臭い演技をいきなり始める弓佳ちゃん。先程までのムードをぶち壊す事にかけては天才的だとこの瞬間僕は確信した。


 現に会場はあっという間に困惑に包まれている。先程の歓声はまるで夢のように消え去り、僕を含めた観客は弓佳ちゃんに着いていけていない。

 そしてそんな僕たちの様子を知ってか知らずか彼女は大袈裟に演技をしながら言葉を続ける。下手くそにも程があるよ弓佳ちゃん。


『皆さんが凄いと思ってくれた最強の『悠久機プロジェクト』にも実は弱点があるんだよー』


 相変わらず弱ったようにフラフラしながら頭を抱えている。しかし次の瞬間彼女は動きを止め、ばっと顔をあげつつ大きく息を吸った。

 そして今度はまるで観客全員と目を合わせるように、弓佳ちゃんはくるくるとゆっくりと回りながら会場全体を見渡した。そして再び手を天高く上げ、声高々に叫ぶ。


『『悠久機』の開発費が足りません! ですので皆さん、『皇帝ツァーリ』を買ってください!』

 

 弓佳ちゃんの予想外の提案にスタジアム全体にどよめきが走ったと思うと、続いて笑い声が沸き上がる。唐突に、なおかつ現実味溢れる『悠久機プロジェクト』の問題を突き付けられた観客は呆れたようにするしかなさそうだった。


 無論僕だって苦笑いだ。まさかここまで直接的にお願いするなんて思いもよらなかったよ。


 そして弓佳ちゃんはそんな皆に満足そうに笑顔を浮かべたのち、嬉しそうに続ける。


『もちろん。手に入れた機体は、買った方々の『好きに』してもらっても構いません。アトラクション代わりにしてもいいし、戦場へ持って行ってもいいです。なんなら……解体しちゃってもいいです』


 と、当たり前なことをわざわざ重要そうに弓佳ちゃんは呟いた。僕的には折角作った機体を解体してほしくはないけれど、買ってくれるならこの際何だって構わない。


『詳しい事は『未来の武器やさん』に問い合わせてくださいねー。それでは改めて応援してくれてありがとうございました』


 と、弓佳ちゃんはそう締め括るとマイクを司会者に返した。そしてペコリと観客に向かって深々とお辞儀をしたと思うと、今度は踵を返して僕の所へトテトテと歩いてくる。

 弓佳ちゃんは手を伸ばし、再び僕の袖口を掴むとステージ下へと引っ張っていく。


 抵抗する理由もないし、僕は弓佳ちゃんになされるがままに弓佳ちゃんの引っ張りに身を任せる。チラリと振り返ると、困ったような司会者が苦笑いを浮かべながらマイクを再び口元に近付け、口を開くのが見えた。


『それでは! 『スモールカップ』第一回戦を終了します! みなさま、続いての上位戦も楽しみにしていてくださいねー!』


 その言葉が言い終わるか終わらないかのうちに、僕たちはスポットライトの明かりの影響が及ばない所に下がっていった。


 








 短くて申し訳ありません。キリが良かったのでここで切りました。あと蛇足の一話をもって第二章は終了します。

 ちなみにこれから先に登場する『悠久機』はサイズアップすることはあっても小さくなることはありません!!!笑 もしサイズダウンを期待してくれてる方がいたらごめんなさい。理由はドでかいロボットが好きだからです。それ以上でもそれ以下でもありません。

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