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承 メリーさんの来訪

 メリーさんから電話があった次の日、昨日と同じ番号からの着信が来た。

「もしもし」

「私メリーさん」

「は、はい」

「どうして家にいなの」

 俺の家に侵入したのか。

「いえ、アメリカに出張中で」

 震えた声で答えると、電話が切れた。

 そして再び携帯が鳴る。

「私メリーさん。今△△湾にいるの」

 くすくすと声が聞こえた後、電話は切れた。

 もしかしてアメリカまで来るのだろうか。


 そのとき俺は殺される?

 俺は言いようのない不安を感じた。

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