99 べっこう飴作ります
……さて。
これはどーゆー事だろう。
皆で考えよう。シンキングターイム!
……って、何を考えるか分かんないね
忍でーす。
何かね、光達がまた台所に居るんだけど……。
光にはーちゃん、で、何かもぉ一個居んのよ。
人を一個って言っちゃいけない? じゃもぉ一人。
「あ、お姉ちゃんお帰り~」
「いや、あたし何処にも行ってなかったから」
なのに『お帰り』ってちょっと傷つく。
「……お姉さん?」
「そ! 忍ちゃん!」
「美代、です……おじゃま……してます」ぺこり
わ~、礼儀正しい。
「なっくん見習え」
「何でだよ」
「何でって」
そりゃー、いっつもベランダから入ってくるという不法侵入が礼儀正しいなんて言えないし。
「わ~っ! 焦げてるよ~!」
「わわっ」「……わー」
フライパンから煙がーっ!
……って、何作ってんの?
「うわ、べっこう飴か。何か懐かし」
小学の理科クラブでやったなー。
「あぅ~、コレ食べれないよ~」
「美代に、ちょうだい……」
食べるの? 体に悪そう……。
「……兄上に、お土産」
『おいっ!』
美代にも兄さん居るの!?
とゆーか何で兄上!?
あと光! はーちゃん! 親指を立てるなーっ!
「どんな感じだったか教えてね!」
「……写真、撮っとく」
おいおいおい……。
止めるのやめた。頑張れ、美代兄。ははは。
「最近の妹はこんな奴しかいねぇのか?」
「あたしは!? あたし純兄の妹!」
「あ」
『あ』ってなに!?『あ』って!
「よし~、気を取り直してもう一度~」
アルミカップに……
どさっ
砂糖を入れ……
「って、多っ!?」
「あ~、失敗~」
よかった、失敗で。
明日砂糖がなくなってたらどうしようかと思った。
いや、明日砂糖使うわけじゃないけど。
「水入れるよっ!」
ばしゃっ
「おい、水は数滴で充「……フライパン、入れる……ね」おーい」
うーん、さっき焦がした奴は焦がしさえしなけりゃ普通に出来てたのに……。
これじゃべっこう飴じゃなくて砂糖湯になっちゃうよ。
「ところで忍、純は何処行った?」
「岳の友達とナ〇プレしてる」
何でまたそんなことになったんだか。
「岳の友達? 岳は?」
「他の二人の友達とゲームしてる」
赤い帽子にヒゲのおじさん達がカーレースするやつで。
「よし、じゃ俺はそっちに混ざろ」
ありゃ、行っちゃうの。
「お姉ちゃん~」
「何?」
「砂糖が消えたのっ!」
「……砂糖の、色の、水だけ残った」
溶けたんだよっ!