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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
五月だけど暴走中
92/410

92 よくある話?

「やれやれ、プラレールとはお子さまですねー」

 いや、お前も子どもだろうが。

 確か小三だったはず。

 純だ。

「ここは、ろーやだから入っちゃダメよ!」

 プラレールするんじゃなかったのか?

 お袋と秋さんの友達が来てて……、で、その子供の相手をさせられてたりする。

 頼まれたわけではなくて……何故か巻き込まれて。

 光と岳と春はノリノリで遊んでるけど。

「ほらほら、日向子ひなここっちこっちー」

 あー……忍もだった。

「純ー、おぉ、何かよく分からんが凄いことになってるな」

「ん」

「あれ? なんでここ閉まって……「開けちゃダメー! ろーやなの!」牢屋……なんで?」

 意外と子供って閉じ込められるの好きだよな……。

 確か忍もやってたような。

 トイレに閉じこもるもんだから大変だった。

「見て見てー、光ちゃん! びゅーん!」

「わ~! 凄いね~!」

 高いところも好きだよな。

「忍ちゃん忍ちゃん! 高い高いして!」

「はゆたんはゆたん! ぐゆぐゆして!」

「ひかりちゃんだっこー!」

 ……遊具と化しているような気がもの凄くする。

「オレは!?」

『どんまい岳』

「にーちゃん達ひでぇ!」

 じゃあ何を言えと。

 夏、笑いすぎ。

「岳くんプラレール出来たよー」

『早っ!?』

 ……あ、脱線するであろう場所がぱっと見ただけでも数箇所。

 ところで所々プラレールとは関係ないものが組み込まれているのは何故だ。

 ビデオテープとかビデオテープとかビデオテープとか。

「子供らー! ピザ来たよー!」

「お寿司も~」

『わーい!!』

 ……一瞬にしていなくなった。

 食い物ってすげぇ。

「やれやれー、ご飯に釣られるとはお子さまー」

里奈りな、行きたいんでしょー、行こ」

「あぅ。うん!」

 結局行くのかよ。



「おーい」

『…………』もぐもぐもぐもぐ

「……食い物ってすげぇな。こんなに静かになるって」

 いや、声を発してないだけでかなり激しい争いが繰り広げられてるけど。

 忍がマグロを取ろうとするだろ?

 すると横から電光石火の早業で実由みゆが取る。

 ……と、その繰返し。

「はーい、お兄ちゃん達の分ね。難を逃れた。つまり人気の無かったネタ」

『あ、どうも』

 はっきり言うな、この人。

「ホタテにアジにネギトロにウナギって……人気ねぇのか? 本当に」

「少なくとも忍岳光しのたけひかりは食べねぇな」

「……あ、違う、お菓子に行ったんだあいつ等」

 ……まだ一時なんだけど。

「ポテェトォ!」

『わー!』

 なぜにわー?

「……あ、純純、あっち見ろよ」

 オバサンもとい大人の方?

 ……何だかポテトよりは大分高そうなお菓子が数種類。

 そしてちゃっかりそのお菓子を盗ってはパクつく忍。

「行くぞ夏」

「あ、やっぱり?」

 当然だ。



「あ、純兄ー、なっくん。おいしいよこれ」

 忍、その手に持ってるのは何個目だ。

「んじゃ俺も貰お……って。ねぇし」

「あーごめんねー夏君純君! 食べちゃった」

 ……まぁ、予想はしてたけど。

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