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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
四月でも暴走中
74/410

74 We aren’t 案内係! O.K.?

「あのー……」

「ん?」「あ?」

 純兄、その返事の仕方はどうかと。

「え、ええと、部活の場所分からなかったんですけど……」

 忍でーす。

 そっか、今日から一年は部活見学なんだ。

「何部行きたいの?」

「テニス部です……」

「あれ? 外に居なかった?」

 おっかしーなー。

 今は晴れちゃ居ないけど雨降ってる訳でもないし……。

 あ、今朝雨降ったんだったっけ?

「それが……三年生に聞いたら中って言われて、二年生に聞いたら外って……」

 おい、テニ部・・・。

「外は見てみたのか?」

「あ、はい」

 純兄、心当たりあるのー?

「……そこの廊下曲がった所は見たか? 後、三階の同じ場所」

「いえ、見てないです……ありがとうございます!」

 行っちゃった。

 あ、ちなみにここは二階ねー。

 うちの学校、一年は四階で二年が三階、三年は二階なの。

「純兄なんで知ってるの?」

「雨の日に残ってたら、たまに見かけるからな」

 ほー。……いつ残ってたんだろ?

「あのー」

 ……名札と上靴が黄色。また一年生。

「吹奏楽部って何処ですか?」

「いや音聞こえるでしょ!? 三階の音楽室だよ!」

 今も聞こえてるよ!? ほら、あの某体は子ども頭脳は大人名探偵のテーマ曲!!

「あ、そー言えばそーですね。ありがとうございます」

 そー言えばって……。気付かなかったんかい。

「あのー」

 ……またまたかい。

 あれ? 上靴が緑だから三年?

「卓球部何処?」

 あれ、この人見覚えが……。

「体育館か多目的室だろうが。会長兼卓球部部長」

 あぁ! 生徒会長だ!

 って、卓球部部長!? 自分の所わかんなくてどーすんの!?

「あ、そうそう! ありがとー」

 え、まさか本当に忘れてた!?

「一年生が聞きに来たらそうやって答えてね♪」

『あたし(俺)等は案内係じゃない(ねぇ)!』

 そもそも案内係居ないから!

 あー、行っちゃった。

 聞いてるのかなー。

「あのー」

 またまたまた!?

 今度はちゃんと一年だ。

「卓球部どこですか?」

「……今階段下りていった人見えた?」

「はい」

「その人について行ったら着くよ」

「はい。ありがとうございます!」

 今のでいいんだ。

「あのー」

 またまたまたまた!?

「オカルト部何処ですか?」

「んーと、オカルト部は……オカルトおかると……オカルト!?」

「え、はい」

 そんな部活あったっけ?

「そんなのあったか?」

 あぁ~、純兄も分からなかったのね。

「あれ? でもポスターが……」

「何処に!?」

「そこに」

 んーと? 階段のところか。

『オカルト部部員募集!

 ちょーっと不思議な雰囲気の

 ちょーっと不思議な部活です

 上下関係は無いに等しい!!

 不思議な体験したい方、どうぞ入って見てください!!』

 ……はぁ……。

 こんなのあったかなー?

「場所くらい書いとけよ……」

 確かに。ポスター意味なし。

「あれ? でもさ、新歓(新入生歓迎会)の時なかったよね? この部活」

「だから余計気になって……」

 ふーん……。

 とにかく、

「それっぽい所を探せばいいよね?」

「……は?」

『は?』じゃなくて、探してみようよ!

 あたし()気になるから!

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