73 ドンマイ先生!
「はい、とゆー訳で、先生の自己紹介はこれで終わりー。質問とかある人!」
はーい。
おぉ、結構上がってんじゃん。
岳だ!
んとな、今音楽で、今年度の音楽の先生が変わったから先生が自己紹介してた。
名前は……えっと……忘れた!!
「んーと、じゃあ・・・はい、高山、くん?」
「高山だ! まんまだろ!?」
どーやったら『たかやま』が『こうやま』になる!?
「あはは……はい、どうぞ」
あ、流しやがったな。
「先生彼女いる!?」
「それ! これやっぱり聞かないと!」
シーン…………。
シケたな。花咲。
「ちょっ!?」
『ぎゃはははははははは!!』
「ちょっ!? もー……」
なんだかものすごーく微妙な顔してる……。
笑ってっけど。
「先生彼女いると思う?」
『居ないと思う!』「いるでしょ! ……あれ?」
シーン…………。
またシケたな、花咲。
「……はい、居ません」
「えーっ!? 何で!?」
「いや、何でと言われても……」
その顔じゃなー……とは可哀想だから止めとこう。
「はい次ー……、中谷くん?」
「ア〇パ〇マンとプ〇さんどっちが好き?」
翔……なんだその質問。
「え……中谷はどっちが好きなんだ?」
「え、おれ? おれはア〇パ〇マンかなー」
ほー、初耳だ。
「最終的に毎回強くなるし……いざとなったら食べられるし」
非常食!?
「プ〇さんだって蜂蜜持ってんじゃん」
「アンパンの方が腹膨れるだろ」
やっぱり非常食だ。
「はい、次はー……花咲」
「よし来たッ!」
早く言えー。
「好きな芸能人は!?」
「芸能人? ……芸能人分からん」
おぉ、仲間だ。
いやだって、家でテレビ付いてるのってニュースとかクイズ番組とかくれーしか見ねーんだもん。
「えー」
いや、えーっつってもな。
「よし、じゃあ次で最後にするぞー」
『えー』
キーンコーンカーンコーン……
おりょ?
「あれ!?」
『終わったー!』
何とか先生、これからはちゃんと時間をみて授業してくれよ!