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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
四月でも暴走中
72/410

72 最凶×3=教師の崩壊

「待てッ!!」

「待てと言われて待つ奴がいるものか」

「……同感」

 逃ーげろーっ!

 あー、楽し。

 剣だ!

 凶、訂正。今日も今日とてオレ達(オレ&天&斬)は学園内を走り回ってるぜ!

 理由? 教師に追いかけられているから以外に何があると?

 実はな、オレ達を追い掛け回すという(ある意味)度胸のある教師がこの学校には一人だけいるんだよ。

 それが、我等が担任! 灯雷羅音とうらいらおん(先生)!

 オレ的に『い』が足りないと思う。

 だってさ、『らいおん』の方が迫力あるじゃねーか。

「いー加減止まれ! おれを走り殺す気か!?」

「……らおんが止まればいい、それだけ」

「うん、斬の言うとおりだと思うな」

 オレも。

 あ、ちなみに、何で追いかけられてっかと言うとー……。

 ……あれ?なんでだったっけか?

「クソッ! さっさと答案用紙返せ!」

 あ、そーそー。

 成績に関わるとか言うだーいじなテストの答案用紙(採点前)を盗ったんだった。

 実は、オレ等のクラスの奴、一部頭悪くてな、『やり直したい』という声が殺到。

 だから! オレ等でそのテストのやり直しをさせるべく、答案用紙を消してしまおうと言うわけだ!

 いやー、こういうことばっかりやるから教師には目の敵にされ、生徒には人気者にされ。

 うんうん。ベストな状態! か?

「そういえば、剣」

「あん?」

「答案用紙、どう処分するんだ?」

 …………。

「斬」

「……凍らしても何にもならない、と思う」

 だよなー。

「とりあえず、教室に持ってくか!」

「OK」

 目の前の曲がり角を右に曲がればー。

 はい、とーちゃっく。

「皆のものー! 答案用紙を取り返してきたぞー!」

『でかした!』

 褒められた!

 ちなみに、一クラス10人程度しかいない。

 だから対して混雑せずに答案用紙は皆の下へ。

 よし! めでたしめでたし!

 ……って、あれ?

「こらッ! 今すぐ戻せ! ……はぁ、はぁ」

 息切れしとる。

 まだ若いのにー!

「それ行け! 斬!」

「……語呂悪い。後俺は空飛ぶアンパンじゃない」

 あ、言った後で思った。

「はぁ、はぁ……でぇっ!?」

 どかーん

 あ、床に穴が。

「おいっ! これの修理は誰がすると思っている!?」

「誰がするんだ?」

 天の言うとおり! オレも知らん。

「こーゆーところの修理は教師がさせられるんだよ! 覚えておけ!」

 テストにでるのか?

「……そもそもらおんが避けなければ床に穴は開かない」

「うん。そうだな」

「だぁほっ! おれに風穴が開くわ!」

 ……えーっと、関西弁当?

 違ったっけ。

「……大丈夫。穴が開いても氷で塞ぐから」

 スケートリンクの出来上がりーってか?

「止めてくれ……」

 あ、らおん顔色悪い。風邪か?

「らおん、医務室と病院どっちがいい?」

「……そうだな、できれば精神科の病院に行かせて欲しい。

 お前等の担任をやってることが夢か、幻覚、幻聴だったら……」

 おーい、遠い目をするなー。帰って来ーい。

 夏休みに出すつもりが……。

 何となく恋しくなって出しちゃいました。

 らおん、頑張れ。

 君の苦労はいずれきっと報われる……。

 

 報われないかもしれないが(笑)

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