44 ごっこ遊び……か!?
ひぇーっ!
岳だー!
暇だったから漫画を読んでんだけど、そばで死神トリオが某少年漫画ごっこ(しかも色々ごちゃ混ぜ)をしている。
そんな恐怖の状態にオレは陥っているのだー!
ただのごっこ遊びならこんなにビビったりしねーけどな!?
これはもはやごっこじゃねー!
だってな、だってな!?
家にある某少年漫画の技、リアルでやってんだぜ!?
炎の塊やら電撃やらこっち来そうで怖ぇよぉ!
一応ねーちゃんがとっさに覚えさせた、これまた某少年漫画をまねた結界の中でやってるからましだけど……。
透明な結界だからこっち来そうで落着いて漫画読めねー!!
……ってな訳で、オレは漫画を読むのを諦めた!
「あ、これ面白そーだ。ちょっとどいてろよー……大〇字!!」
おー……。
ちゃんと炎が大の字になってんじゃねーか、すげー!
「ハイ〇ロポンプッ!」
びしゃーっ!
あ、あっという間に消化。カ〇ックスもびっくりな勢いだったなー。
……本と、結界を覚えさせたねーちゃんに感謝だぜ。
これが無かったらどうなってた事か。想像したくねー。
「斬、何かいいのあったかー?」
「……天〇」
「のおぅぇあ!? あちあちあちあちあちあち!! 何だこれ!? 黒い火!? 消えねー!?」
うーわー、斬、お前は剣を焼き殺す気か!?
しかも何で万〇鏡写〇眼必要な術が出来るんだよ……。
分からない人に一言謝罪。ごめんなさい。
「……消した、まだ熱い?」
「う……いや、大丈夫。大丈夫だから! 氷、仕舞え!」
しかも氷が出てきた所って剣の真上だしな……。
絶対頭の上に落とす気だろ。
で、火傷の手当てはしない気だ……恐ろしや。
「斬、十万〇ルト!」
おぉ、ピ〇チ〇ウ並に強そー。
「成」
おぉ、結界(参考にした奴からオリジナルを作ってた)で防いだ。
上手い!
「斬ー、ほれ」
ぽいっ
……え、爆弾!? しかもデカっ!?
何処に持ってた!?
オマケに何かベタな形してんなー……。
黒っぽい球に導火線らしき太い縄がついてんだ。
しっかりそれには火が……って、おい!?
「成。……破」
パンッ
うわー、あんな大きい、ギャグな見た目してても恐ろしいものを消したと言うのに、何て軽快? な音だ……。
「成」
「……え? 斬さん何するつもりでーすかー……」
剣の頭上にさっきの爆弾と同じくらいの結界を作ったんだな、斬が。
「復」
そして今の一言(一文字?)でさっきのギャグな爆弾が復活したんだなー。
「放」
そして今のでその爆弾が放たれて……。
「ちょ、ヤメッ、ざ」どかーんッ
剣の目の前で爆発。
剣は防ぐための結界を作ることさえ出来ませんでしたとさ。
爆風は天が何とか防いでくれたけど。
……って。
「剣ー、生きてるかー!?」
『剣だから大丈夫だ』
声をそろえて言ってやるなー。可哀想だから。
「アチチチチチ……あーもー、ひりひりするじゃんかよ!」
……大丈夫だし。
「剣、元はお前のだろう?」
「うぐ……、天、それを言っちゃーいけねーよぅ」
事実なんだけどなー。
「……たーにぃ、他、ある?」
……まだやるのかッ!?