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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
2012、如月を暴走
363/410

363 グラウンドから

「壁ぇーっ!」

 こんにちは、寒いですね。っつーか現在進行形で雪降ってるんですけど。雨だったら屋内で授業やってそうなくらい降ってるんですけど。なのに体育やってるんですけど。どう思います?

 忍です。

 ハンドボールでキーパーやってます。いいよねこの位置。人気ないけど。

『壁ぇーっ!』って誰かが叫んでいたのは、ゲーム中、ボールがあたし等のチームの敵の手にわたったからです。それでゴールエリアラインの前に壁を作ってシュートされないようにしよう、と。

 全然間に合ってないけどね!

 ほら、ドリブルで上がってきた二組の松山まつやまさんがシュート打ってきたよ!

 みごっとに外れたよ!

 ボールはゴールの上を通り過ぎ、そのまま障害物なんて何も無いグラウンドの遥か彼方へと駆け出して行くきましたよ! 松山ぁッ! このノーコンがぁ! シュート打つな! と、声には出さず(大人でしょぉ?)あたしはボールを追いかける羽目になった。

「ごめんっ! 高山さんホントごめん!」

「あー、いいよいいよ、慣れてる」

 アンタが居るチームとゲームする度に行かされてるからね! 他のチームとやった時もちょいちょい。キーパーやってる時以外でもコートの脇から旅を始めたボール取りに行くのたいていあたしだし。

「おーい、誰かー、もうちょっと近くに寄ってきてくんない?」

 ハンドボール遠くに投げるの苦手なんだよー。

 あ、玲奈が来た。

「ほい」

 ちゃんと玲奈の手に渡り、敵陣へー。しばらく暇だ。いや、警戒はしなきゃいけないけどね。

 …………さっぶぅー。誰だ、地球温暖化とか言ったの。って、岳が言ってた。

 雪はまだ収まって来たけど、風がなーあ。

「あ」

 この寒い中、また今日も学校の屋上に誰か居る。昨日も居たんだよ。目が悪いから誰だか分かんないんだけどね。

 昨日じぃっと目を凝らしてみても、あんまり分からなかった。男子女子一人ずつって事だけしか。

 ……あと、二人一緒に仲良く同じ毛布に入ってるって事も分かったよ。こっちはめぇっちゃ寒いのに!

 動きから見て、カイロ持ってる可能性が。いいなぁ、カイロ。あたしなんか使った事もないんだよ?

「忍ー! どこ見てんのよっ!」

 あ、玲奈。相手の子達が真中に寄ってきて、うちのチームの子は小っちゃく拍手してる……って事は一点入れたんだね。

「屋上見てたー。誰だろ。昨日も居たんだけど」

「……………………」

 あ、男子の方がどっか行った。女子もそれ追っかけて見えなくなっちゃった。

「忍ぅ~! ちゃんとゴール守ってよ~!」

 はいはい、大丈夫だよ、桜。目の端でボールは常にマークしてるから。

 またいらっしゃいましたー。松山さん。出来れば今度はあたしが取りに行かなくてもいいようなボールを投げていただきたい。

「あぁ!」

 今の声は松山さん、ゴールド真中に投げてくれたので凄く捕りやすかったです。

 ……そして、凄く手のひらが痛かったです。

「しーちゃーん!」

 あ、かなり遠いところに居た。しーちゃんに投げるのは止め。田中さん!

 ……なんでよそ見してるのさ!

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