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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
三月も暴走中
34/410

34 つまみ食いをしよう

「……あっ」

 いーものめっけた♪

 忍でぃす。

 冷蔵庫開けたら昨日は無かったチョコレートを発見。

 しかも! 封は開いている!

 これをつまみ食いしない手は無いよ。

 いただきま~す。

 ……の、前に。

 念のため賞味期限確認しておこう。

 去年のだったりしたら大変だし。

《2011,02》

 ……ま、大丈夫だ!

 いただきます。

「あ゛っ! ねーちゃんずっこい! オレにもちょーだい!」

「え~、賞味期限過ぎてるんだよ。あたしは処分してるだけだもん」

 ザ・言い訳。

「消費期限は過ぎたら食っちゃいけねーけど賞味期限は大丈夫って習ったぜ?」

 …………なんだろう。

 あたしが前にやったのと同じ言い訳をする。こいつ。

「ねーちゃんに」

「いつ!?」

 あたしは教えた覚え欠片もないんだけど。

「あ、正しくはにーちゃんに。ねーちゃんの言い訳ノート的なモノを見せてもらったんだ」

 何だ、そのあたしの言い訳ノートって。

 兄貴、あんたはストーカーか?

「あ、ちなみに勝手に聞こえてきたものを書いただけだからストーカーじゃねーってよ」

 純兄の地獄耳ィ!

「はい、ってな訳でちょーだい」

「分ーった分ーった」

 残り少なかったのになぁ。

「お姉ちゃ~ん~、雛あられ見つけたよ~!」

 ……あ~っ!

 あたし、今年雛あられ食べてない!!

「よし食べよう」

「ちなみに賞味期限は昨日だよ~」

 うん、今食べてたチョコレートよりずっと安全だ。

「チョコあられプリーズ」

「岳お兄ちゃん~、自分で探してよそれ位~」

 そーだそーだ。

「えー」

「レモンあられ口いっぱいに突っ込んじゃうよ~?」

「ヤメテ」

 よし、食べよう。

 ちょっと残ったら部屋に溜め込もう、うん。

 ハムスターを見習って!

「忍、テメェ部屋に菓子持ち込むの止めろ。絶対忘れるんだから」

「純兄も食べる?」

「……テメェ人の話聞いてんのか?」

 うんにゃ。

「にーちゃん、食うの食わねーの」

「食う」

 食べるんだ。

「あ~!」

『?』

「クッキー発見~!」

『でかした!』

 何で純兄は『でかした』言ってくれないんだろう。

 ノリが悪いなぁ。

「からし味って書いてあるよ~」

 そんなのあるんだ。

 んじゃ、まぁ試しに……

『頼んだ、岳(お兄ちゃん~)』

「何でオレなんだよ!?」

 だって純兄は実験台になってくれる訳ないし。

 あたしは絶対ヤダ。

「光は」

「え~、可愛い(・ ・ ・)妹を実験台にするの~?」

「…………分ーったよぉ」

 いや~、損な位置にいるよね、岳。

 ポリッ

「……辛ッ!」

 まぁそりゃそうだよね。

「ありゃ? 何か中に入ってる」

「何かって~?」

「……紙?」

 紙!?

 クッキーに!?

 不良品!?

「え~っと……ハズレ……って何だよこれ!!」

「あ~、これ、おみくじクッキーって端っこに書いてある~」

 おみくじって。

「つまり、おみくじクッキーからし味ってことか!」

「でも不思議なのが~、これ、手書きなんだよね~」

 ……手書き?

「光、まさかこれお前が作ったのか?」

「あは~☆ ばれちゃった~!」

 ……何のために作ったのかがサッパリ分からん。

 とりあえず一言。

 知らぬが仏って正しいね。

 じゃ無きゃ岳は絶対に食べなかったからさ。

おみくじクッキー。

ちょっと作ってみたかったりします(笑)



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