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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
十月だってば暴走中
263/410

263 強風ってすごいね

「風、強いね」

「びゅ~んびょ~! だね~」

「……それ、風?」

 風だよ~。

 光です~。

 風が強くて~、曇ってて~、つまり外は結構寒いわけで~。

 なので今日は学校から帰った後家の中で遊んでます~。

 ついでに~、家の前の道路が見える一階の大きな窓から外見てます~。

 ……あれ~? 今一反木綿みたいなモノが飛ばされていったような~……。気のせいか~。

「あ、見てみて! タオルが飛ばされてる!」

 ほんとに飛んでた~!

「……おばさん、追いかけてる」

 わ~、タオルを追いかける裸足の主婦だ~。

 どこぞのお魚一家の長女を思い出しちゃうんだけど~……。

「あ~っ、誰かの黄帽が飛んでってる~」

 小学校登校する時とか~、校外学習とかの時にかぶる、あの黄色い帽子ね~。

「すっごーい! 男の子用のも飛ぶんだ!」

「ちゃんと回ってる……」

 フリスビーみたい~。

 帽子をフリスビーみたいに飛ばすのは何回もやったことあるよ~。

 一回学校のプールに落ちちゃったことあるな~。

「あ、追いかけてる追いかけてる! ……って、あれ、岳くん?」

「……ほんとだ」

 え~? あ~、ホントだ~。

 岳お兄ちゃんが帽子追いかけて家の前素通りしちゃった~。ちゃんと一回帰ってきてね~。

「あ、女の子用の黄帽もだ」

「……奈那子ちゃんだ。修也くんも一緒……」

 ここ帰り道だもんね~。

「あーっ! 翔くん、近く歩いてるおねーさんのパンチラ気にしてる!」

「あれはパンチラって言わないよ~」

 思いっきりめくれ上がってるもん~。あれだけ堂々と丸出しにしてたら誰だって気にするくらいには~。

 ……と言うかお姉さん~、よく気づかないね~。

「あ~、お爺さんに教えてもらったみたいだよ~」

 何か話しかけられてる~。

「……そう、かな」

「お爺さんがビンタ喰らっただけなんだけど……」

 違ったのか~。

 お爺さん何言ったの~?

「あ、今度はカッターナイフが飛んで……えぇ!?」

「……どやって……?」

 世の中不思議がいっぱいだね~。

『あーれー、お代官様ー』

 何か帯がなっがい着物の女の人が飛ばされていった~。多分幽霊~。

『よいではないかー、よいではないかー』

 何か変な男の人の幽霊も飛ばされていった~。何してるの~。

 って言うか幽霊って風の影響受けないよね~? 本当に何がしたいの~?

「ふぃー、ただいまっ」

『お帰りー!』

 帽子捕まったんだね~。

「帽子無事だった? 岳くん!」

「木に引っ掛かったから、石で叩き落とした以外には無事だぜ」

 背伸びして取れなかったの~?

 そもそも気に引っ掛かった帽子って石叩きつけて取れるものなの~?

「あ~、お姉ちゃんと純お兄ちゃんだ~」

 今日は早いな~。いつもは岳お兄ちゃんが帰ってきてもなかなか帰ってこないのに~。

 時計『17:42』……岳お兄ちゃんが遅いだけでした~。

「あっ、忍ちゃんの鞄が飛ばされたっ!」

『どうやって!?』

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