表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
三月も暴走中
25/410

25 ざ☆追いかけっこ

 わ~。

 あ~、光です~。

 今ね~、岳お兄ちゃんにリコーダーを貸してもらおうと思って岳お兄ちゃんの教室に来たんだけどね~?

 なんだかそーだい(?)な追いかけっこが行われてるんだよ~。

 箒片手に岳お兄ちゃんを追い掛け回す誰かさん~、若干顔赤い~。

 VS

 教室中をまさにひらりひらりと跳び回る岳お兄ちゃん~。

 そして巻き込まれないように教室の隅によって見学と言うか観戦~?をしているクラスの人たち~。

 +机に向かって宿題か何かの丸付けをする担任の教師さん~。

 なんか凄いね~。

「ん? あれ、高山の妹ちゃん? なんでココに?」

 あ~、危ない危ない~、用事忘れる所だったよ~。

「岳お兄ちゃん~!」

「へっ? 光?」

 良かった~、すぐ気付いてくれた~。

「リコーダー貸して~」

「オメーのは? ぅおっと」

 危ないな~、話す時くらい中断すればいいのに~。

「家に忘れてきちゃったの~」

「あ~、醤油ーこと」

 それ面白くないよ~?

「いっと、おっと、ほいっと。そらよっ!」

 くるくるくるくるくる……ぱしっ

『ナイスキャッチ!』

 えへへ~、声をそろえて言われると照れるな~。

「はぁっ、はぁっ、おい、それ俺のだろうが……!」

 あ~、本当だ~。

 風上かざかみ修也って書いてある~。

 それより修也って人~、息上がってるね~。

「ちょっと、返してっ!」

 いや~、これは貴女のでは無いですよ~。

「修也と間接キスとか絶対許さないから!」

 いやいや~、そんな事する気さらさら無いですから~。

「奈那子、こっちよこせ!」

「おぉ? 古閑の修也に対する呼び方アーンド修也の古閑の呼び方が変わってる?」

『ぎくっ』

 なんて分かりやす過ぎる人たちだろう~。

「とっととととりあえずっ! はいっ!」

 くるくるくるくるくる……ぱしっ

 ナイスキャッチ~、岳お兄ちゃん~。

「おい、返せ」

「オレらが居なくなった後何て言ったか教えてくれたらな!」

「ちょっ……先生! なんで止めないの!?」

 あ~、それは確かにそうだよね~。

 普通の教師だったら留めに入るもの~。

「仲良きことは美しきかな」

『何か違ぁう!?』

 見事なハモり~。

「チッ……これなら?」

 あ~、修也(って人)が岳お兄ちゃんの筆箱取った~。

「あうち、とーられちった」しゅばっ

「なっ!?」

「とーられちった、から取り返した!」

 おお~、見事なスピード~。

 そっか~、岳お兄ちゃんたま~……にお姉ちゃんの暇つぶし道具として追いかけられてるもんね~。

「チッ」

 修也(って言う人)、箒を突き出します~!

 岳お兄ちゃんはそれを片手で掴んで~……

「ぅわっ」

『あっ!!』ダンッ

 乗ってた机から落っこちちゃった~!!

「あ~、良かった、受身習っといて。にーちゃんに感謝だわ」

 そういえば一年くらい前に習ってたね~。

 ……よく覚えてるな~。

「驚かせやがって……」

「およ? 心配してくれてたのか~、修也君よ」

「っんな訳あるかっ」

「あーりがとよん」

 思う存分いじってるね~。

 ……ところで~、

 リコーダーは~?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ